【嗜好の多様性】嗜好をパートナーに伝えるには

パートナーのことは大好き。性行為にも満足している。でも、本当はもう少しこうしてほしい、こういうことを試してみたい、という気持ちがある。それを伝えたいけれど、「引かれたらどうしよう」「変な人だと思われたら」「今のやり方に不満があると誤解されたら」と思うと、なかなか言い出せない。そんな人は、きっと多いと思います。
性の好みは、とてもプライベートなものです。だからこそ、伝えるのには勇気がいりますよね。でも、言わないまま我慢していると、ずっともやもやが残ったり、性行為を心から楽しめなかったりすることもあります。
このページでは、自分の嗜好をパートナーに伝えるときの順番とコツをまとめました。
伝えるのがこわい理由
| 理由 | 例 |
|---|---|
| 引かれる不安 | 変な人だと思われたくない |
| 誤解される不安 | 今のやり方に不満があると思われたくない |
| 断られる不安 | 拒否されたら傷つく |
| 関係が変わる不安 | 今のいい関係を壊したくない |
| 恥ずかしさ | 自分の好みを言葉にするのが照れくさい |
どれも自然な気持ちです。でも、パートナーとの信頼があれば、多くの場合、相手は真剣に聞いてくれるはずです。
伝える順番の例
| 段階 | 例 |
|---|---|
| 1 | 「実はこういうのが気になってる」と話す |
| 2 | 相手の考えを聞く |
| 3 | 2人ともよければ、軽いところから試す |
| 4 | 試したあとに、感想を話す |
いきなり全部を伝えない
自分の好みを全部一度に伝えようとすると、相手がびっくりしてしまうことがあります。まずは、いちばん軽いこと、相手も受け入れやすそうなことから話してみてください。少しずつ話していくことで、相手も心の準備ができます。
相手の考えを聞く
自分の希望を伝えたら、相手の考えも聞いてください。相手にも、好きなこと、苦手なこと、試してみたいことがあるかもしれません。伝え合うことで、2人の楽しみ方が広がることもあるんです。
伝えるタイミング
| タイミング | よいところ |
|---|---|
| 性行為とは別の落ち着いた時間 | 冷静に話せる |
| 2人がリラックスしているとき | 相手も受け止めやすい |
| 性の話題が自然に出たとき | 切り出しやすい |
| 記事や本をきっかけに | 「こういうの読んだんだけど」と話せる |
性行為の最中に急に言い出すと、相手が戸惑ってしまうことがあります。できれば、別の落ち着いた時間に話すのがいいと思います。
言い方の例
「嫌だったら全然いいんだけど」と前置きすると、相手が断りやすくなります。
| 言い方 | 例 |
|---|---|
| 前置きをする | 「嫌だったら全然いいんだけど、聞いてくれる?」 |
| 興味として伝える | 「実はこういうのがちょっと気になってて」 |
| 不満ではないと伝える | 「今が嫌なわけじゃなくて、2人で試してみたいの」 |
| 相手の気持ちを聞く | 「どう思う?」 |
| きっかけを使う | 「この記事読んで、ちょっと興味わいたんだよね」 |
「不満ではない」と伝える
新しいことを試したいと言うと、相手が「今のやり方に不満があるの?」と受け取ってしまうことがあります。そうならないよう、「今も満足しているけど、もっと2人で楽しみたい」という気持ちを、言葉で伝えてください。
相手の反応の受け止め方
| 相手の反応 | 受け止め方 |
|---|---|
| 「いいよ、試してみよう」 | 軽いところから。決めごとを先に話す |
| 「ちょっと考えさせて」 | 急かさずに待つ |
| 「それはちょっと…」 | 無理に進めない。理由を聞いてもいい |
| 「えっ」と驚く | 驚くのは自然。時間をおいて、また話す |
断られたら
相手が乗り気でないときは、無理に進めないことが大切です。断られたのは、あなたを否定したのではなく、その行為に気が進まないということ。「話を聞いてくれてありがとう」と受け止めてください。
時間をおいて、また話してみてもいいし、その好みは自分の中で大切にしておく、と決めてもいいんです。
相手から打ち明けられたら
逆に、パートナーから嗜好を打ち明けられることもあります。
- まず「話してくれてありがとう」と受け止める
- 驚いても、からかったり笑ったりしない
- 自分の気持ちも正直に伝える
- 受け入れられないなら、断っていい
- 秘密を守る
打ち明けてくれたのは、あなたを信頼しているからです。受け入れるかどうかは別として、その気持ちを大切にしてあげてください。
よくある疑問
どんな嗜好でも伝えていい?
2人の同意と安全の範囲で楽しめることなら、伝えてかまいません。ただ、相手やほかの人を傷つけるもの、法律に触れるもの、命に危険があるものは、伝える以前に、行動に移さないでください。
伝えたら関係が気まずくなった
時間をおいて、「この前は驚かせちゃったね」と話してみてください。お互いの気持ちを確かめ合うことで、関係が深まることもあります。
何年も一緒にいるのに、今さら言えない
長く一緒にいるからこそ、言葉にしないと伝わらないこともあります。今さら、と思わずに、少しずつ話してみてください。
伝える前に、自分の中で整理する
伝える前に、自分が何を求めているのかを整理しておくと、話しやすくなります。
| 整理すること | 例 |
|---|---|
| 何に惹かれているか | 言葉・リードのされ方・特定の雰囲気など |
| どのくらいの強さか | 少し試したい・ずっと気になっている |
| 何はしたくないか | 自分のNGも確かめておく |
| 相手に求めること | 試してほしい・知っておいてほしいだけ |
「知っておいてほしいだけ」という伝え方もあります。必ずしも一緒に試す必要はなく、自分の一部として知っておいてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあるんです。
伝える前に知っておきたい、相手の気持ち
嗜好を打ち明けられた側は、いろいろな気持ちになることがあります。
| 相手が感じやすい気持ち | 考え方 |
|---|---|
| 驚き | 予想していなかったことに戸惑うのは自然 |
| 不安 | 「自分では満足できないのかも」と思うことも |
| 興味 | 「試してみたい」と思う人もいる |
| 抵抗 | 「それはちょっと」と感じる人もいる |
どの反応も、相手の自然な気持ちです。すぐに受け入れてもらえなくても、責めないでください。時間をかけて考えてもらえばいいんです。
伝えたあとの関係を大切に
| 伝えたあと | できること |
|---|---|
| 相手が受け入れてくれた | 軽いところから、2人のペースで |
| 相手が考えている | 急かさず待つ |
| 相手が断った | 受け止めて、ほかの楽しみ方を大切に |
| 気まずくなった | 「話せてよかった」と伝える |
嗜好を伝えたことで、関係が変わることを心配する人もいます。でも、正直に話せる関係は、ほかのことも話しやすい関係です。伝えたことを、2人の関係を深めるきっかけにしてください。
伝えないという選択
伝えたいけれど、今はまだ伝えられない、という人もいると思います。
- 関係がまだ浅い
- 相手の反応がこわい
- 自分の気持ちが整理できていない
伝えないという選択も、あなたが決めていいことです。伝えたいと思えたときに、伝えればいいんです。自分の中で大切にしておくのも、ひとつの形です。
嗜好は、あなたの一部
どんな嗜好を持っていても、それはあなたの一部です。同意と安全を守れるなら、恥ずかしがることはありません。
2人の楽しみを育てる
伝え合うことで、2人の楽しみ方が広がることもあります。お互いの好みを知って、2人だけの楽しみ方を育てていってください。
伝える勇気を、自分でほめる
打ち明けることは、勇気がいります。伝えられた自分を、まずはほめてあげてください。
まとめ
嗜好をパートナーに伝えるときは、いきなり全部ではなく、小さなことから、相手が断れる形で伝えるのがコツです。「嫌だったら全然いいんだけど」と前置きして、「今が不満なわけじゃない」と添える。相手の気持ちも聞いて、乗り気でないなら無理に進めない。伝え合うことで、2人の関係はもっと深まっていきます。