【女性のからだ】小陰唇の手術・デリケートゾーンのレーザーを考えたら

ネットで見たイラストと、自分の性器の形が違う。小陰唇が大きくて、はみ出しているように見える。パートナーに何か言われたわけではないけれど、見られるのが恥ずかしい。美容クリニックの広告で「小陰唇縮小」という言葉を見て、気になっている。そんな人のために、手術や施術を考える前に知っておきたいことをまとめました。
小陰唇の形は人それぞれ
| 違い | 中身 |
|---|---|
| 大きさ | とても大きな個人差がある |
| 左右差 | 左右で大きさや形が違うのはよくある |
| 色 | 濃い・薄いも人それぞれ |
| はみ出し | 大陰唇から小陰唇が見えるのも珍しくない |
性器の形の個人差については「性器の形や色は、人と違うと変?小陰唇の大きさ・左右差」でくわしく書いています。見た目の違いだけなら、病気でも、治療が必要なものでもないことがほとんどです。
困りごとがあるとき
| 困りごと | 相談先 |
|---|---|
| 下着・自転車・運動でこすれて痛い | 婦人科 |
| かぶれ・かゆみをくり返す | 婦人科・皮膚科 |
| 性交のときに巻きこまれて痛い | 婦人科 |
| 見た目がどうしても気になる | 婦人科で相談したうえで、形成外科・美容外科 |
婦人科形成(美容婦人科)の施術
| 施術 | 中身 |
|---|---|
| 小陰唇縮小 | 小陰唇の一部を切って小さくする手術 |
| 大陰唇・クリトリスの包皮などの手術 | 形を整える |
| デリケートゾーンの美白・レーザー | 色を目立ちにくくする目的の施術 |
| 腟のレーザー・タイトニング | 「腟の『ゆるみ』の施術(腟レーザーなど)で知っておくこと」で説明 |
費用とダウンタイムの目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 費用 | 婦人科形成の手術で6万〜55万円くらい(内容で大きく変わる) |
| 回数 | 手術は基本的に1回 |
| ダウンタイム | 腫れは1週間ほどで引いていき、傷あとは2〜3か月で目立たなくなっていくことが多い。出血に備えて1週間ほどナプキンを使う |
※自由診療のため、医療機関ごとに大きく違います。比較サイトに掲載された相場(2023年時点の情報)をもとにした目安です。受ける前に、その医療機関の料金表で総額を確かめてください。困りごとの程度によっては、保険が使える場合もあるので、婦人科で相談してください。
リスク
| 起きうること | 中身 |
|---|---|
| 腫れ・内出血・痛み | よくある |
| 感染・傷口の炎症 | まれ |
| 傷あと・色素沈着 | 体質による |
| 左右差・形の不満 | 腫れが引いてから判断 |
| 感覚の変化 | 切る範囲によって |
| 取りすぎ | 元に戻せない |
性器の手術は、元に戻すことができません。感覚や性生活にも関わる場所なので、慎重に考えてください。
デリケートゾーンのレーザー・美白
デリケートゾーンの色を「明るくする」とうたうレーザーやピーリングもあります。デリケートゾーンの色が濃いのは自然なことで、性経験とも関係ありません。施術を受けるなら、効果の感じ方の個人差・回数・費用・刺激のリスクを確かめてください。色については「デリケートゾーンの黒ずみは変?」に。
パートナーの言葉で考え始めたとき
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| パートナーに形のことを言われた | 傷ついたなら、そう伝えていい。手術はあなたの体のこと |
| パートナーに手術を勧められた | 決めるのはあなた。費用やリスクを負うのもあなた |
| くり返し否定される | それはパートナーの問題でもある |
見た目を否定され続けるのがつらいときは「パートナーに見た目を否定され続けるとき」も読んでみてください。
受ける前に確かめたいこと
| 確かめること |
|---|
| 婦人科で、病気や困りごとの原因がないか |
| 医師の診察と説明(どこを、どのくらい切るか) |
| リスク(感覚・傷あと・取りすぎ) |
| 総額とダウンタイム(仕事・性生活の再開時期) |
| その日に決めないこと |
「普通の形」はない
小陰唇の大きさ・形・色・左右差は、人によって本当にさまざまです。外にはみ出している人も、内側にかくれている人もいますし、左右で長さが違うことも珍しくありません。色も、ピンク・茶色・紫っぽい色など、人によって違い、年齢やホルモンで変わります。
それなのに、「自分の形はおかしいのでは」と悩む人が多いのは、ほかの人の形を見る機会がほとんどないからです。目にする機会があるのは、アダルト作品や美容クリニックの広告くらいで、そこに出てくる形は、ある一部の形にかたよっていたり、加工されていたりすることがあります。
海外では、いろいろな人の外陰部の形を、絵や写真で紹介する取り組みも行われてきました。たくさんの形を知ると、「自分も普通の中のひとつだ」と感じられる人が多いようです。
毎日のケア
| すること | ポイント |
|---|---|
| 洗う | ぬるま湯で、ひだの間をやさしく |
| せっけん | 使うなら刺激の少ないもの。腟の中は洗わない |
| 下着 | 通気性のいい素材・きつすぎないもの |
| 生理用品 | こまめに替える |
| 自転車・乗馬など | こすれるなら、クッションのあるサドルや服で調整 |
こすれやかゆみが気になる人の多くは、下着や洗い方を見直すだけでも楽になることがあります。
手術を考えるきっかけで多いもの
| きっかけ | 考えたいこと |
|---|---|
| 下着や服でこすれて痛い | 困りごとなので、婦人科・形成外科で相談 |
| 運動のときに痛い | 同じく相談する |
| 見た目が気になる | ほかの人の形も多様だと知ったうえで判断 |
| パートナーに言われた | 相手の言葉で決めていないか |
| 広告を見て不安になった | 広告は不安を大きくするように作られることがある |
よくある疑問
手術のあと、いつから性行為ができる?
医療機関の指示に従ってください。傷が落ち着くまで数週間は控えることが多いです。
見た目のためだけに手術してもいい?
自分で決めていいことです。ただし、元に戻せないこと、リスクがあることを理解してから決めてください。
何歳から受けられる?
医療機関によって決まりがあります。ロコペリは20歳以上の方を対象にしています。
デリケートゾーンの黒ずみは治したほうがいい?
デリケートゾーンの色が濃いのは、ホルモンやこすれによる自然なことで、病気ではありません。気になるなら下着のこすれを減らすことから。強いピーリングや漂白をうたう商品は、かぶれの原因になることがあります。
手術を受けたことは、婦人科の検診で分かる?
傷あとや形の変化から、医師が気づくこともあります。検診で伝えておくと、診察がスムーズになることがあります。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| こすれて痛い・かぶれ・性交痛 | 婦人科 |
| 施術のあとの異常 | 施術した医療機関・婦人科・形成外科 |
| 契約のトラブル | 消費者ホットライン188 |
小陰唇の形は、人によって大きく違います。困りごとがあるなら婦人科へ。手術を考えるなら、元に戻せないことを知ってから、ゆっくり決めてください。
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修) https://w-health.jp/
- 厚生労働省「確認してください!美容医療の施術を受ける前にもう一度!」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04978.html