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【心と性】見た目が気になって外に出られない:醜形恐怖症とは

ロコ
ロコの結論
鼻の形、肌、髪、体型。見た目のどこかが気になって、鏡から離れられない、写真がこわい、外に出たくない。そんな状態が続いて生活に支障が出ているなら、「身体醜形障害(醜形恐怖症)」という心の病気のことがあるんです。治療で楽になる人もいるので、ひとりで抱えないでください。

朝、鏡を見はじめると1時間たっている。鼻の形が気になって、マスクがないと外に出られない。友だちに「全然気にならないよ」と言われても、信じられない。整形を何度考えても、気持ちがおさまらない。見た目の悩みは誰にでもありますが、それが頭から離れず、毎日の生活が苦しくなっているなら、心のケアが必要な状態かもしれません。

身体醜形障害(醜形恐怖症)とは

身体醜形障害は、外見に「欠点がある」と強くとらわれる心の病気です。その欠点は、まわりの人にはほとんど分からないか、ごくわずかにしか見えないことが多いです。

よくある特徴 中身
時間をとられる 鏡を長く見る・何度も確かめる
比べる ほかの人の外見と比べる
隠す 化粧・服・髪型・マスクで、欠点を隠すことに力を使う
安心を求める 人に「変じゃない?」と何度も聞く
避ける 写真・人と会うこと・外出を避ける
苦痛が強い 生活・仕事・人間関係に支障が出る

うつ状態をともなうことも多いとされています。

美容医療との関係

よくあること 考え方
施術を受けても満足できない 気持ちのとらわれは、見た目を変えてもおさまらないことがある
次々に別の部分が気になる 同上
施術をくり返す 費用・からだの負担が大きくなる

見た目を変える施術より先に、気持ちのとらわれへのケアが必要なことがあります。整形をくり返してしまう悩みは「整形をやめられないとき」に書いています。

治療

治療 中身
認知行動療法(CBT) とらわれの考え方や、確かめる・隠す行動を少しずつ変えていく。効果が示されているとされる
薬 一部の抗うつ薬などが使われることがある

精神科・心療内科で相談できます。「見た目のことで受診していいのかな」と思う人もいますが、生活に支障が出ているなら、受診していい悩みです。

自分でできること

できること 中身
鏡を見る時間を決める 少しずつ減らす
確かめる回数を記録する 自分の状態に気づく
SNSの比較から離れる 加工された写真と比べない
信頼できる人に話す ひとりで抱えない

SNSの写真と比べてしまう悩みは「SNSの加工写真と比べてしまう」に。

まわりの人ができること

できること 避けたいこと
本人の苦しさを否定しない 「気にしすぎ」と片づける
受診をすすめる 見た目をからかう
確かめの質問に毎回つきあいすぎない(専門家と相談しながら) 施術を勧める

パートナーが見た目のことで苦しんでいるときは、見た目を褒めることより、本人のつらさを聞くことのほうが助けになることもあります。

気持ちがとてもつらいとき

見た目のことで、消えてしまいたいと思うほどつらいときは、すぐに相談してください。

相談先 中身
精神科・心療内科 治療
厚生労働省「まもろうよ こころ」 電話・SNSの相談窓口の案内
身近な信頼できる人 ひとりにならない

「気にしすぎ」と言われてしまうつらさ

見た目へのとらわれが強いとき、まわりの人に相談しても「全然気にならないよ」「気にしすぎだよ」と言われることが多いです。相手は励ますつもりで言っていても、言われた側は、自分の苦しさを分かってもらえない、と感じてしまうことがあります。

身体醜形障害では、本人には欠点がとても大きく見えていて、まわりの人の言葉では、その見え方がなかなか変わりません。だからこそ、「気にしすぎ」と片づけずに、苦しさそのものを受け止めてくれる場所が必要です。精神科や心療内科は、そうした苦しさを相談できる場所のひとつです。

受診を考えるときの目安

目安
見た目のことを考える時間が、1日の中でとても長い
鏡を見る・確かめる・隠すことに、多くの時間を使っている
見た目のことで、学校や仕事、人と会うことを避けている
施術を受けても気持ちがおさまらない
気分の落ちこみが続いている

いくつか当てはまるなら、相談を考えてみてください。受診するときは、「見た目のことで生活がしんどい」と伝えるだけで十分です。

美容医療を受ける前に

見た目へのとらわれが強いときに美容医療を受けると、満足できなかったり、次々に施術を重ねたりすることがあります。施術を考えているなら、その前に、気持ちのつらさを相談しておくと、自分にとって本当に必要な選択がしやすくなります。

見た目のことで、生活が小さくなっていくとき

身体醜形障害は、見た目のある部分(鼻・肌・髪・体型など)に、ほかの人にはほとんど分からない、あるいはわずかな欠点があると強く思いこみ、そのことで生活に大きな困りごとが出る状態です。日本では「醜形恐怖症」と呼ばれることもあります。

見た目のことが頭から離れず、外に出るのがこわくなる、人と会う約束を断る、仕事や学校に行けなくなる、といったことが起きることもあります。鏡を何度も確かめたり、反対に鏡を見られなくなったり、写真を撮られるのを避けたりする人もいます。

こうした状態は、性格の問題や、気の持ちようではありません。治療の方法がある病気のひとつです。少しずつでも、相談できる場所につながることが、生活を取り戻す一歩になります。

恋愛やふれ合いへの影響

よくあること
相手に見られることがこわくて、近づけない
明るい場所でのふれ合いを避ける
相手の言葉を、見た目への否定として受け取ってしまう
恋愛そのものをあきらめてしまう

パートナーがいる場合は、つらさを少しでも共有できると、ひとりで抱えるより楽になることがあります。

相談するときの言葉の例

言葉の例
「見た目のことが気になって、外に出るのがつらい」
「鏡を見る時間がとても長くて、生活に困っている」
「整形を何度も考えてしまう」

うまく話せなくても、メモを見せるだけでもかまいません。

よくある疑問

見た目を気にするのは、みんな同じでは?

見た目を気にすることは誰にでもあります。身体醜形障害は、その気持ちが強く、時間をとられ、生活に支障が出ている状態です。

整形すれば治る?

見た目を変えても、とらわれがおさまらないことが多いと言われます。まず心のケアを考えてください。

男性もなる?

男女どちらにも起きます。筋肉の量や体型にとらわれるタイプもあります。

薬を飲むのはこわい

治療には、薬だけでなく、認知行動療法などもあります。医師と相談しながら、自分に合う方法を選べます。

パートナーが見た目のことで苦しんでいる

「気にしすぎ」と言わずに、つらさを聞いてください。受診をすすめるときは、見た目ではなく、本人の苦しさを心配していることを伝えると受け止めてもらいやすいです。

見た目のことで、恋愛をあきらめている

いまは恋愛を考える余裕がないときもあります。それでも、治療を受けて気持ちが楽になると、人との関わり方が変わってくることもあります。

相談できるところ

悩み 相談先
見た目へのとらわれで生活に支障がある 精神科・心療内科
気持ちがとてもつらい 「まもろうよ こころ」の相談窓口・救急

見た目のことで苦しくて、外に出られないほどなら、それは相談していい悩みです。見た目を変える前に、まず気持ちのケアを。

出典

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