心と性

ホーム › 心と性

心どちらにも

【心と性】整形をやめられないとき

ロコ
ロコの結論
二重の次は鼻、鼻の次は輪郭。施術が終わるとすぐに次が気になって、やめられない。そんなとき、見た目そのものより、見た目へのとらわれや、満たされない気持ちが続いていることがあるんです。からだとお金が苦しくなる前に、一度立ち止まってみてください。

1回目の二重の手術のあと、すごくうれしかった。でも、しばらくすると今度は鼻が気になり始めた。鼻をしたら、今度は輪郭。気づけば医療ローンがいくつも重なっている。終わるたびに「これで最後」と思うのに、また次が気になる。整形をくり返すこと自体は悪いことではありませんが、苦しさが増えているなら、立ち止まるサインです。

くり返してしまう背景

背景 中身
見た目へのとらわれ 次々に別の部分が気になる
比較 SNS・芸能人・友だちと比べる
承認されたい 褒められたときの気持ちをもう一度
パートナーの言葉 見た目を否定される・求められる
気分の落ちこみ 施術で一時的に気分が上がる
勧誘 「ここもやると完璧」

見た目へのとらわれが強く、生活に支障が出ている状態は「身体醜形障害(醜形恐怖症)」と呼ばれることがあります。「見た目が気になって外に出られない:醜形恐怖症とは」に。

からだとお金のリスク

リスク 中身
合併症の重なり 施術をくり返すほど、リスクも重なる
修正のむずかしさ 同じ部位の再手術は難しくなることも
不自然さ 少しずつの変化が重なって、全体のバランスが変わる
借金 医療ローン・カードの分割が重なる

ローンについては「医療ローンを組む前に」に。

立ち止まるためのチェック

問いかけ 当てはまるなら
施術のあと、満足が続くのは短い? とらわれのサインかも
費用のために、生活を切りつめている? お金の負担が大きい
誰かの言葉がきっかけ? 自分のための施術か考える
「今日だけ割引」で決めることが多い? 勧誘に流されているかも
見た目のことを考える時間が長い? 心のケアを考えて

次の施術を考えたときに

すること 理由
すぐに予約しない 時間をおくと、気持ちが変わることもある
信頼できる人に話す ひとりで決めない
カウンセリングで「やらない選択肢」も聞く ほかの方法・何もしないこと
医療機関を変えて、意見を聞く 勧められ方の違い

厚生労働省も、施術の前に「今すぐ必要か」をもう一度確かめるよう呼びかけています。

パートナーとの関係

場面 考え方
パートナーに施術を求められる 決めるのはあなた
パートナーに見た目を否定され続ける それは関係の問題でもある
パートナーが心配している 気持ちを聞いてみる

見た目を否定され続けるつらさについては「パートナーに見た目を否定され続けるとき」に。

相談先

悩み 相談先
見た目へのとらわれ・気分の落ちこみ 精神科・心療内科
ローン・借金 消費者ホットライン188・法テラス
施術のあとの異常 施術した医療機関・形成外科

くり返しの背景にある「満たされなさ」

整形をくり返してしまう人の話を聞くと、「施術の直後はうれしかった」「でもすぐに次が気になった」という言葉がよく出てきます。見た目が変わったことで一時的に気持ちが上がっても、その気持ちが長く続かないとき、満たされなさの根っこは見た目とは別のところにあることがあります。

たとえば、誰かに認められたい気持ち、昔のからかいや否定の記憶、恋愛での不安、毎日の生活のしんどさ。そうしたことが、見た目への強いこだわりとして表れていることもあります。施術で見た目を変えても、根っこの気持ちが変わらなければ、次の「気になる部分」が見つかってしまいます。

だからといって、整形が悪いわけではありません。大事なのは、次の施術を考えたときに、それが自分を楽にしているのか、苦しくしているのかを、一度立ち止まって確かめることです。

施術をくり返すときに気をつけたいこと

気をつけたいこと 理由
同じ部位を何度も 組織が傷みやすく、修正が難しくなる
短い間隔で次の施術 腫れが引く前に判断してしまう
複数の医療機関を渡り歩く 前の施術の内容が伝わらない
前回の施術内容を伝えない 合併症のリスク
お金のために生活を削る 生活そのものが苦しくなる

前に受けた施術の内容(日付・医療機関・方法・使った薬剤)は、記録しておいて、次の医療機関に伝えてください。

「やめられない」と感じるとき

整形をくり返していること自体は、悪いことではありません。複数の部位に悩みがあって、少しずつ整えていく人もいますし、年齢とともにメンテナンスとして施術を受ける人もいます。問題になるのは、施術を受けても満足できず、次から次へと気になる部分が出てきて、自分でも止められないと感じるときです。

そうした状態のときは、施術の費用のために生活を切りつめたり、借金をしたりすることもあります。また、同じ部位を何度も手術することで、組織が傷んで、思うような仕上がりにならなくなることもあります。

「やめたいのにやめられない」と感じたら、それはひとりで抱えなくていい悩みです。見た目へのとらわれが強すぎる状態は、身体醜形障害という病気のこともあり、精神科や心療内科で相談できます。「見た目が気になって外に出られない」も読んでみてください。

施術以外で気持ちを満たす方法

方法 中身
見た目以外の自分の良さを書き出す 得意なこと・好きなこと・人に言われてうれしかったこと
楽しめる時間を増やす 趣味・運動・人と会う
SNSから距離を置く 比べるきっかけを減らす
信頼できる人に話す 気持ちを言葉にする

お金のことを見直す

見直したいこと
これまでに施術にかけた総額
いま返済中のローン
生活費を削っていないか
ほかに使いたいことにお金を回せているか

数字にしてみると、自分の状況を冷静に見られることがあります。

よくある疑問

整形を何回もするのはおかしい?

回数そのものより、それで苦しさが増えていないかが大事です。

最後の1回にしたい

最後と決める前に、時間をおいてみてください。次が気になる気持ちが続くなら、心のケアも考えてください。

整形したことを後悔している

後悔の気持ちを話せる場所を持つことが大事です。修正を考えるなら、急がず、複数の医師の意見を聞いてください。

整形をやめたいのに、SNSを見るとまたしたくなる

加工された写真や広告から少し離れる時間を作ると、気持ちが落ち着くことがあります。「SNSの加工写真と比べてしまう」も読んでみてください。

家族に整形を反対されている

家族の心配の中身を聞いてみると、費用・健康・気持ちなど、考えるヒントが見つかることもあります。最後に決めるのは自分ですが、ひとりで決めないことも大切です。

パートナーに「もう整形しないで」と言われた

相手が心配している気持ちを聞いてみてください。最後に決めるのは自分ですが、相手の言葉が、立ち止まるきっかけになることもあります。

相談できるところ

悩み 相談先
とらわれ・気持ちのつらさ 精神科・心療内科
借金・契約 消費者ホットライン188・法テラス

整形をやめられないと感じたら、それは見た目ではなく、気持ちのサインかもしれません。次の予約の前に、一度立ち止まってみてください。

出典

関連する記事

▶ 心と性のTOPに戻る