【SM・ドミサブ】目隠し・軽い拘束の安全

目隠しをされると、次に何が起きるか分からなくて、どきどきする。手を軽く押さえられると、委ねている感じが強くなる。目隠しや軽い拘束は、ソフトSMの中でも試しやすいものとして選ばれることが多いですよね。
でも、見えない・動けないという状態は、思っている以上にからだと心に負担がかかります。このページでは、目隠しと軽い拘束を楽しむときの安全をまとめました。縛り方の手順は書いていません。
目隠しの安全
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| 目隠し中は、そばを離れない | 見えない中でひとりにされると、強い不安になる |
| 立ったまま・歩かせない | 転ぶ・ぶつかる |
| 目を強く押さえない | 目の痛み・違和感の原因に |
| 外したいと言われたらすぐ外す | 見えないことがこわくなる人もいる |
| 外したあとは明るさに慣れる時間を | まぶしさで目を傷めないように |
目隠しをしていると、相手の表情が見えません。リードする側は、声をかける回数を増やしてください。「いまから肩にふれるね」と予告するだけで、安心感が変わります。
軽い拘束の安全
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| すぐ外せる道具を選ぶ | 何かあったときに、数秒で外せること |
| きつく締めない | 指が1〜2本入るくらいのゆとりを |
| 短い時間から | 同じ姿勢が続くと、しびれる |
| 関節を不自然な向きにしない | 肩や手首を痛める |
| 首には何も巻かない・押さえない | 呼吸・血流にかかわる。安全なやり方は無い |
| ひとりにしない | 拘束中に体調が変わっても、助けを呼べない |
| お酒を飲みすぎない | 異変に気づきにくくなる |
すぐ外すサイン
| サイン | 考えられること |
|---|---|
| しびれる・ぴりぴりする | 神経が圧迫されている |
| 指先が冷たい・白い・紫っぽい | 血の流れが悪くなっている |
| 手や指に力が入らない | 神経への負担 |
| 息苦しさ・気分が悪い | 姿勢やこわさの影響 |
| 合図が出た | 理由を聞かずにすぐ外す |
腕や脚の神経は、長い時間おさえつけられると、まひが起こることがあります。医療の情報サイトのMSDマニュアルでも、腕を長く圧迫したあとに手首が上がらなくなる「橈骨神経まひ」などが紹介されています。多くは圧迫を取ると戻るとされますが、しびれや力の入りにくさが続くときは医療機関で診てもらってください。
道具の種類と選び方
| 道具 | 特徴 | 選ぶときの見方 |
|---|---|---|
| アイマスク | 目隠しの定番 | 肌ざわりのいいもの・ゴムがきつすぎないもの |
| 立体型の目隠し | 目を圧迫しにくい | 目の部分がくぼんでいるもの |
| 手首用のカフ(布・パッド入り) | 幅が広く、食いこみにくい | 留め具がすぐ外せるもの(面ファスナー・バックルなど) |
| サテンなどのリボン | やわらかい | 結び目が固くならないもの。結ぶならすぐほどける結び方で |
| 自分にくっつくテープ(自己吸着テープ) | 肌にくっつかず、はがしやすい | 肌に直接貼るテープは使わない |
選ぶときにいちばん大事なのは、「すぐ外せるかどうか」です。鍵がついた手錠のようなものは、鍵をなくすと外せなくなります。はじめての人には向きません。金属の手錠は、手首に食いこみやすく、けがの原因にもなります。
外せなくなったときの備え
| 備え | 中身 |
|---|---|
| 救助用のはさみを手の届く場所に | 先が丸い、布やひもを切りやすいはさみ |
| 鍵つきの道具は使わない | 使うなら予備の鍵を必ず手元に |
| 結び目をつくらない | ほどけなくなる |
| 外す手順を先に確かめる | 始める前に一度、外してみる |
拘束していい場所・いけない場所
| 場所 | 考え方 |
|---|---|
| 手首・足首 | 幅の広い、やわらかいものを、ゆとりを持って |
| 首 | 何も巻かない |
| 胸・おなか | 呼吸のさまたげになるので強く巻かない |
| 関節の真上 | 食いこみやすく、神経を圧迫しやすい |
始める前に一度、外してみる
拘束具を使うなら、始める前に、着けて外すところまでを一度試しておいてください。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 何秒で外せるか | いざというときに慌てない |
| 留め具が壊れていないか | 外れない・急に外れる、を防ぐ |
| 肌に当たる部分がこすれないか | 傷・かぶれを防ぐ |
| はさみの場所 | 手の届くところにあるか |
体調によっては控える
| こんなときは控える | 理由 |
|---|---|
| 手足のしびれやすい病気がある | 圧迫でさらにしびれやすい |
| 血が止まりにくい薬を飲んでいる | あざができやすい |
| 肩・ひじ・手首にけががある | 悪化する |
| 閉所や暗いところがこわい | 目隠しでパニックになることも |
| お酒をたくさん飲んでいる | 異変に気づきにくい |
持病や薬のことは、パートナーに伝えにくいかもしれません。でも、安全にかかわることなので、言える範囲で伝えておくと安心です。
終わったあとに確かめること
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 手首・足首の赤み | 多くは時間がたつと引く |
| 指先の色・温かさ | ふだんどおりに戻っているか |
| しびれ・力の入りにくさ | 残っていないか |
| 目の違和感 | 目隠しのあと、まぶしさや痛みが続かないか |
ひとつでも気になることがあれば、その日はそれ以上続けず、続くようなら医療機関に相談してください。
よくある疑問
ネクタイやストッキングで縛ってもいい?
細い布は、引っぱられると結び目が固くなって、ほどけなくなることがあります。食いこみやすく、しびれの原因にもなります。使うなら、ゆるく、短い時間で、はさみを手元に。
拘束したまま眠ってしまった
拘束したまま眠ると、しびれやまひの危険が高まります。眠くなったら外してください。
目隠しがこわくてパニックになった
すぐに外して、明るい場所で落ち着くまでそばにいてください。こわさを感じる人には、目隠しは合わないこともあります。
足首も拘束していい?
手首と同じく、幅の広い、すぐ外せるもので、ゆとりを持たせて、短い時間で。足首まで拘束すると、立ち上がれなくなるので、ひとりにしないことがいっそう大事になります。
目隠しをしていると、相手の声が聞き取りにくい
見えないと、聞く力に頼るぶん、声が大事になります。リードする側は、はっきり、ゆっくり話してください。
拘束具の跡が赤く残った
多くは時間がたつと引きます。赤みが続く、皮膚がむける、しびれが続く、というときは医療機関で診てもらってください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| しびれ・力が入らない状態が続く | 整形外科・神経内科などの医療機関 |
| 呼吸がおかしい・意識がない | 救急(119) |
| 道具でけがをした | 医療機関 |
| 同意のない拘束をされた | ワンストップ支援センター(#8891)・警察(#9110) |
見えない・動けない時間を安心して楽しめるのは、すぐ外せる準備と、そばにいてくれる相手がいてこそです。
- MSDマニュアル家庭版(英語版)「Mononeuropathy」(長く圧迫されて起こる神経のまひ) https://www.msdmanuals.com/home/brain-spinal-cord-and-nerve-disorders/peripheral-nerve-and-related-disorders/mononeuropathy
- MSDマニュアル家庭版「性的マゾヒズム障害」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-心の健康問題/パラフィリアとパラフィリア症/性的マゾヒズム障害