【SM・ドミサブ】M気質の男性の気持ちと悩み

ふだんは仕事でも家庭でも、頼られる側。でも本当は、ベッドの中ではパートナーにリードされたい。言葉で責められたい、少し強めにされたい。そんな自分を「男として情けない」と感じて、誰にも言えずにいる男性は多いんです。
このページでは、M気質の男性の気持ちと、よくある悩み、パートナーへの伝え方をまとめました。
よくある気持ち
| 気持ち | よくある声 |
|---|---|
| 解放されたい | ふだん強くあろうとしている分、力を抜きたい |
| 委ねたい | 相手に任せて、されるがままでいたい |
| 求められたい | 主導されると、相手に求められている感じがする |
| 恥ずかしさが心地いい | 恥ずかしい状況にどきどきする |
| 痛みが刺激になる | 軽い痛みで気持ちが高まる |
よくある悩み
| 悩み | 考え方のヒント |
|---|---|
| 男なのに、と恥ずかしい | 好みに男女の決まりは無い。M気質の男性は珍しくない |
| パートナーに引かれそう | 小さなことから伝えると、受け止めてもらいやすい |
| 好みを満たせる場所が無い | お店という選択肢もあるが、お金と安全に気をつける |
| どんどん強い刺激を求めてしまう | 段階を上げることに慎重に。からだと生活への影響を見る |
| 誰にも話せない | ひとりで抱えると、悩みが大きくなりやすい |
医療の分野でも、こうした好みがあるだけでは病気とはされません。本人が大きな苦痛を感じている、生活に支障が出ている、といった場合に、相談や治療の対象になると考えられています。
男らしさとのずれ
「男はリードするもの」という考え方が強いほど、M気質の自分を受け入れにくくなります。でも、プレイの中の役割と、あなたの生き方や人としての強さは別のものです。ふだん責任を背負っている人ほど、委ねられる時間を大事に思う、とも言われます。
パートナーへの伝え方
| 伝え方 | 例 |
|---|---|
| 小さなことから | 「たまには、リードしてもらえるとうれしいな」 |
| 不満ではないと伝える | 「今が嫌なわけじゃなくて、こういうのも試したい」 |
| 相手の気持ちを聞く | 「リードするのは、どう思う?」 |
| 断られても責めない | 相手にも好みと限界がある |
相手が「女王様」のような役を引き受けてくれるとは限りません。少し主導してもらう、決めごとを任せる、言葉でからかってもらう、など、相手が無理なくできる形を一緒に探してください。リードしたい女性の気持ちは「リードしたい女性(S・ドミナントの女性)」にまとめています。
お店や個人とかかわるとき
パートナーには言えない、パートナーがいない、という人が、SMクラブなどのお店を使うこともあります。
| 気をつけたいこと | 理由 |
|---|---|
| 料金・延長・追加の決まりを先に確かめる | 料金のトラブルを防ぐ |
| NGを伝える | 痛み・痕が残ること・撮影など |
| 性感染症の予防 | 性的な接触があるなら、コンドームと検査 |
| 個人の募集に注意 | SNSで「調教します」と近づく個人は、お金や画像のトラブルにつながりやすい |
| お金を使いすぎない | 生活に影響が出ていないかをときどき確かめる |
お店の種類と注意は「SMバー・SMクラブなど、場所の種類と気をつけること」へ。
パートナーがいるのにお店を使うとき
パートナーに隠してお店を使うことは、相手によっては浮気と同じくらい傷つくことがあります。どうするかはあなたが決めることですが、使うなら性感染症の検査を受けて、パートナーのからだを守ってください。
よくある「M気質」の形
M気質と一言でいっても、惹かれるところは人によって違います。
| 惹かれるところ | 例 |
|---|---|
| 主導される | 決めてもらう・命令される |
| 恥ずかしさ | からかわれる・見られる |
| 焦らされる | 待たされる・お預け |
| 軽い痛み | 軽いスパンキング・つねられる |
| 役割 | 従者・ペットなどの役を演じる |
自分がどれに惹かれるのかが分かると、パートナーにも伝えやすくなります。全部に当てはまる必要はありません。
強い刺激を求めすぎるとき
M気質の人の中には、だんだん強い刺激を求めるようになる人もいます。
| 気をつけたいサイン | どうするか |
|---|---|
| 前と同じでは物足りない | 強さではなく、場面や言葉を変えてみる |
| 痕・けがが増えた | 段階を下げる |
| お店にかけるお金が増えた | 月の上限を決める |
| 首・呼吸にかかわることに興味がわく | 安全なやり方は無い。しない |
| 生活より優先してしまう | カウンセリングで相談する |
刺激の強さで満足を測ると、終わりがなくなってしまいます。どんな気持ちが満たされたいのかに目を向けると、安全な形が見つかりやすくなります。
パートナーが受け止めてくれたら
| すること | 理由 |
|---|---|
| 感謝を伝える | 打ち明けを受け止めるのは、相手にも勇気がいる |
| 相手のNGを聞く | リードする側にも限界がある |
| 少しずつ試す | 一度に全部を求めない |
| ふだんは対等に | プレイの役割を日常に持ちこまない |
受け止めてくれたことに甘えすぎず、相手が楽しめているかを、ときどき確かめてください。
よくある疑問
M気質だと、パートナーを満足させられない?
関係ありません。ふだんは対等に、プレイのときだけ役割を変える、というカップルも多いんです。
痛みへの好みがどんどん強くなる
強い刺激を求めるほど、からだへの危険も大きくなります。痕や傷が残る、しびれが取れない、といった変化があれば、段階を下げて医療機関に相談してください。
女性に責められる妄想が止まらず、仕事に集中できない
好みそのものより、生活に支障が出ていることが問題です。続くときは、心療内科やカウンセリングで相談してください。
年齢を重ねてからM気質に気づいた
好みに気づく時期は人それぞれです。年齢に関係なく、安全の考え方は同じです。
パートナーが女性向けのリードの仕方を知らない
一緒に「リードしたい女性」の記事を読んでみる、軽いことを具体的に頼んでみる、など、ふたりで少しずつ形をつくっていけます。
M気質のことを友人に話してもいい?
話す相手は慎重に選んでください。話したことが広まると、仕事や人間関係に影響が出ることもあります。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 好みのことで生活に支障が出ている | 心療内科・精神科・カウンセリング |
| 性感染症の心配 | 保健所・医療機関 |
| お店とのお金のトラブル | 消費者ホットライン(188)・警察(#9110) |
| けが・しびれ | 医療機関・救急(119) |
M気質であることは、恥ずかしいことではありません。自分の好みを知って、安全に付き合っていけば、それはあなたの性の一部です。
- MSDマニュアル家庭版「性的マゾヒズム障害」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-心の健康問題/パラフィリアとパラフィリア症/性的マゾヒズム障害
- 厚生労働省「性感染症検査・相談マップ」 https://www.mhlw.go.jp/stikensa/