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【SM・ドミサブ】リードする側(S・ドム)の男性が気をつけたい気持ち

ロコ
ロコの結論
リードしたい、支配する役を楽しみたい。その好みは、責められるものではないんです。ただ、リードする側には、相手の安全と気持ちを守る責任があります。怒りをぶつけない、相手の限界を自分の都合で広げない、プレイの外に支配を持ちこまない。この3つを守ることが、信頼される「S」の条件です。

パートナーをリードしたい。言葉で責めたり、少し強めに主導したりするのが好き。そんな自分の好みに気づいて、楽しんでいる男性もいれば、「相手を傷つけてしまわないか」と不安になっている男性もいると思います。

このページは、リードする側(S・ドム)の男性に向けて、気をつけたい気持ちの扱い方をまとめました。好みを否定するページではありません。相手に信頼され続けるための考え方です。

支配したい気持ちと、怒りを分ける

プレイとしての支配 怒りや不満のはけ口
合意して、決めた時間だけ 機嫌が悪いときに、相手にぶつける
相手の反応を見ながら 相手の様子を見ない
終わったら対等に戻る 日常でも見下す
相手が喜ぶことが目的 自分がすっきりすることが目的

仕事のストレスや、相手への不満をプレイの中で晴らそうとすると、強さの加減がきかなくなります。怒っている日、疲れている日は、リードする役をお休みしてください。

相手の限界を、自分の都合で広げない

ありがちなこと 起こりうること
「もう少しいけるでしょ」と強さを上げる 相手が言い出せないまま、限界を超える
前回より強いことを毎回求める 相手が楽しめなくなる
セーフワードを使われると不機嫌になる 相手が合図を使えなくなる
決めたこと以外を、その場で足す 合意が崩れる

段階を上げるのは、相手が自分から「もう少し試したい」と言ったときだけ、と決めておくと安心です。セーフワードが出たら、理由を聞かずにすぐ止める。これがリードする側のいちばんの約束です。

プレイの外に支配を持ちこまない

プレイの外で見かけたら注意 理由
相手の服装・交友関係を決める 生活の支配になる
お金を管理する・取り上げる 経済的な支配はDVのひとつ
連絡をすぐ返さないと怒る 監視・束縛
「お前は俺のもの」と日常で言う 対等な関係が崩れる

主従の関係を日常にも取り入れる約束をするカップルもいますが、その場合も、いつでも見直せる・やめられることが前提です。くわしくは「ドミサブ・SMとDV・モラハラの違い」へ。

リードする側が知っておきたいこと

知っておくこと 中身
相手のサインを読む 声・表情・呼吸・からだの色・反応の変化
からだの危険 避ける場所・しびれ・やけど・首と呼吸の危険
お酒を飲みすぎない 加減がきかなくなる
止める合図 声が出せないときの合図も決める
終わったあとのケア 相手を気づかう時間をつくる

首や呼吸にかかわる行為は、リードする側がどれだけ気をつけても、安全なやり方はありません。求められても、しないでください。

同意と法律

同意していない相手への性的な行為は、性犯罪になります。2023年の刑法の改正で、同意のない性行為の扱いがはっきりしました。酔っている相手、眠っている相手、断れない立場にある相手とは、プレイをしないでください。同意していても、大きなけがをさせると、法律の問題になることがあります。

自分の衝動に悩んだら

医療の分野では、相手に苦痛を与える空想に惹かれるだけでは病気とはされません。ただ、MSDマニュアルでは、同意していない相手にその衝動を向けた場合や、本人が大きな苦痛を感じている、生活に支障が出ている場合を、障害と考えると説明しています。

こんなときは相談を 相談先
同意の無い相手に向けたくなる 精神科・心療内科
衝動を抑えられない 同上
怒りをパートナーにぶつけてしまう カウンセリング・自治体の相談窓口

早めに相談することは、あなた自身と、大事な人を守ることにつながります。

相手のサインの読み方

リードする側は、相手の言葉だけでなく、からだのサインにも気を配ってください。

サイン 考えられること どうするか
返事が遅くなる・小さくなる 限界に近い・こわい 「いま何色?」と聞く
からだがこわばる・震える 緊張・こわさ 手を止めて声をかける
息が速い・浅い 苦しい・パニック すぐに止める
顔色・唇の色が変わる 体調の異変 止めて、様子を見る。おかしければ119
泣き方がいつもと違う 本当につらい 止めて、役から降りる

「プレイだから」と思いこまず、迷ったら止める。それで台なしになるプレイなら、もともと続けるべきではなかったのです。

自分の状態も確かめる

こんなときは、リードしない 理由
怒っている・イライラしている 力の加減がきかなくなる
お酒をたくさん飲んでいる 判断が鈍る
疲れている・眠い 相手の様子を見落とす
相手に不満がある プレイに本音の怒りが混ざる

リードする側が自分の状態を確かめることも、相手の安全を守ることのひとつです。

相手が断ったとき

してはいけないこと 代わりにすること
理由を問いつめる 「教えてくれてありがとう」と受け止める
不機嫌になる 別の楽しみ方を一緒に考える
何度も頼む 相手から言い出すまで待つ
ほかの人と比べる 目の前の相手の気持ちを大事にする

断られたあとの態度で、相手はこれからも安心して断れるかどうかを判断します。

よくある疑問

相手が「もっと強く」と言う

求められても、からだの危険がある強さには上げないでください。相手のその場の言葉より、事前の合意と安全が優先です。

リードしたあと、自己嫌悪になる

トップドロップと呼ばれることもある反応です。「終わったあとに落ち込む」を読んで、自分のケアも大事にしてください。

Sだと言うと、こわい人だと思われる

好みと人柄は別です。相手の話を聞き、約束を守ることで、信頼は伝わります。

相手がリードされたがっているのに、リードの仕方が分からない

軽いことから、相手に具体的に聞いてください。「どう言われたらうれしい?」「何はいや?」と聞くことは、リードの一部です。

相手に「もっと怖くして」と言われた

こわさを演出するなら、言葉や雰囲気の範囲で。からだの危険がある強さには上げないでください。本当にこわがっているのか、演技なのか分からないときは、止めて確かめます。

プレイのあと、相手が泣いていた

すぐに役を降りて、気持ちを聞いてください。どこがつらかったのかを、責めずに聞くことが、次の安全につながります。

相談できるところ

悩み 相談先
衝動・怒りのコントロール 精神科・心療内科・カウンセリング
けが・体調の異変 医療機関・救急(119)
関係が支配的になっている DV相談窓口(加害の相談を受けているところもある)

リードする側の魅力は、強さより、相手を安心させられることにあります。

出典

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