【SM・ドミサブ】ソフトSMとは:はじめて試すときの段階

SMに興味はあるけれど、何から始めればいいのか分からない。いきなり道具をそろえるのはこわい。そんなときに入口になるのが、ソフトSMです。
このページでは、ソフトSMの例と、はじめて試すときの順番をまとめました。場面を描くのではなく、何をするかを説明しています。
ソフトSMの例
| 種類 | 例 | からだへの影響 |
|---|---|---|
| 言葉 | 主導する側が「〜して」とお願い・命令する、呼び方を決める | ほとんど無い |
| 焦らす | すぐにふれず、時間をかける・寸前で止める | ほとんど無い |
| 目隠し | 布やアイマスクで視界を閉じる | 転倒・不安に注意 |
| 手を軽く押さえる | 手首を手で押さえる・すぐほどける布でゆるく結ぶ | しびれに注意 |
| くすぐる・なでる | 羽根や柔らかいもので肌にふれる | 小さい |
| 軽いスパンキング | お尻を手のひらで軽くたたく | 一時的な赤み |
| 温度の変化 | 冷たい・温かいものを肌にあてる | 冷たすぎ・熱すぎに注意 |
どれも、「委ねる・リードする」という気持ちの動きを楽しむためのものです。強さより、ふたりの気持ちのやりとりが中心になります。
はじめて試す順番
| 順番 | 中身 |
|---|---|
| 1 話す | 興味のあること・いやなことを話し合う |
| 2 ひとつ選ぶ | 上の表から、いちばん軽そうなものをひとつ |
| 3 止める合図を決める | セーフワード、声が出ないときの合図 |
| 4 短い時間で試す | 最初は数分でいい |
| 5 終わったら話す | よかったこと・いやだったこと |
| 6 次を決める | 続けるか、変えるか、やめるか |
はじめての日に、表のものを全部試す必要はありません。ひとつ試して、「意外と楽しい」「思ったより違った」と分かれば十分です。
始める前に決めること
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 何をするか | 「今日は目隠しだけ」 |
| しないこと | 「痛いことはしない」「写真は撮らない」 |
| 止める合図 | 「ストップ」、手で2回たたく |
| 役割 | どちらがリードするか |
| 体調 | 疲れていないか・お酒は控えめに |
決めることの一覧は「事前に決めておくこと」にもまとめています。
その日に気をつけること
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| 目隠し中はそばを離れない | ひとりにされると不安が大きくなる |
| 手を押さえるのは短い時間 | 長く同じ姿勢だとしびれる |
| 首には何も巻かない・押さえない | 呼吸や血流にかかわる |
| 様子をときどき確かめる | 「大丈夫?」の一言で安心できる |
| 合図が出たらすぐ止める | 理由は聞かない |
目隠しや軽い拘束の安全は「目隠し・軽い拘束の安全」に、スパンキングは「スパンキングの基本の注意」にくわしく書いています。
道具はいる?
最初は、道具が無くても始められます。目隠しならアイマスクやスカーフ、くすぐるなら柔らかい筆など、家にあるもので十分です。道具を買うなら、すぐ外せるもの、肌にやさしい素材のものから選んでください。ひもやロープは、ほどけなくなる危険があるので、はじめての人には向きません。
合わなかったら
試してみて、「思っていたのと違った」「こわかった」と感じることもあります。それは失敗ではありません。合わないと分かったことも、大事な発見です。
| 感じたこと | 次にどうするか |
|---|---|
| 楽しかった | 同じものをもう一度。強さはまだ上げない |
| 少しこわかった | 時間を短くする・別のものに変える |
| いやだった | やめる。ほかの形を探すか、SMはしない |
| 相手が楽しそうではなかった | 話を聞く。無理に続けない |
その日の流れの例
はじめてソフトSMを試す日の流れの例です。決まった順番があるわけではありません。
| 流れ | 中身 |
|---|---|
| 1 くつろぐ | すぐに始めない。話したり、お茶を飲んだり |
| 2 確かめる | 今日すること・しないこと・止める合図を、もう一度口に出す |
| 3 始める | ひとつだけ、短い時間で |
| 4 様子を聞く | 「どう?」「いま何色?」 |
| 5 終わる | 決めた時間・合図・どちらかの「今日はここまで」で |
| 6 ケアする | 水・毛布・言葉 |
| 7 翌日に話す | よかったこと・いやだったこと |
リードする側・委ねる側、それぞれの心がまえ
| リードする側 | 委ねる側 |
|---|---|
| 決めたこと以上をしない | いやだと思ったら、すぐ合図を出す |
| 相手の反応をよく見る | 「止めたら悪い」と思わない |
| 声をかける回数を多めに | 感じたことを、終わったあとに伝える |
| 合図が出たら理由を聞かずに止める | 自分の「ここまで」を先に伝えておく |
| 終わったあとに相手をいたわる | 相手のリードにも感謝を伝える |
はじめてのときは、ふたりとも緊張しています。うまくできなくても、笑い合えるくらいの気持ちで始めると、次につながります。
はじめての人が選びやすい組み合わせ
| 組み合わせ | 向いている人 |
|---|---|
| 言葉+焦らす | からだにふれる前に、気持ちのやりとりを楽しみたい |
| 目隠し+なでる | 委ねる感覚を、やさしく試したい |
| 手を軽く押さえる+言葉 | 主導される感覚を味わいたい |
組み合わせは、ふたつまで。慣れないうちに多くを重ねると、相手の様子を見るのが難しくなります。
よくある疑問
ソフトSMでも、けがをすることはある?
目隠しでぶつかる・転ぶ、手を押さえすぎてしびれる、などは起こりえます。表の注意を守ってください。
相手がSMに乗り気ではない
無理に誘わないでください。「言葉だけ」「焦らすだけ」など、SMと名前をつけなくてもできる楽しみ方もあります。
もっと強いことをしてみたくなった
段階を上げるのは、ふたりとも「もう少し」と思えたときだけ。強さの段階は「ソフトSMとハードSMの違い」で確かめてください。
道具を買うなら、どこで買えばいい?
ロコペリでは、Amazonや楽天などでリンクできるものに限って、商品名を紹介することがあります。買う前に、すぐ外せるか、素材が肌に合うかを確かめてください。
ソフトSMをしたあと、恥ずかしくて相手の顔が見られない
照れくさいのは自然なことです。「ちょっと恥ずかしかったけど、楽しかった」と言葉にしてしまうと、気持ちが軽くなります。
1回でやめてもいい?
いいんです。試してみて合わないと分かったことも、ふたりにとって大事な発見です。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| けが・しびれ | 医療機関・救急(119) |
| 同意のない行為をされた | ワンストップ支援センター(#8891) |
| ふたりの話し合いがこじれる | カウンセリング |
ソフトSMは、ふたりの信頼を確かめながら進むための入口です。ゆっくり、楽しめる範囲で。
- MSDマニュアル家庭版「性的マゾヒズム障害」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-心の健康問題/パラフィリアとパラフィリア症/性的マゾヒズム障害