【グッズ(大人のおもちゃ)】インナーボールとは?使い方と気をつけたいこと

インナーボールという言葉を見かけて、気になっている。でも、膣に入れたまま歩いて大丈夫なのか、取れなくなったらどうしよう、と不安もある。「締まりがよくなる」と書かれていたけれど、本当なのかな。そんなふうに思っている人もいると思います。
このページでは、インナーボールの仕組みと使い方、気をつけたいことをまとめました。特定の商品をすすめるものではありません。
インナーボールとは
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| どんなもの | 膣に入れて使う、ボール状のグッズ。1つのものも、2つつながったものもある |
| 中のつくり | 中に小さな玉が入っていて、動くと揺れるものもある |
| 取り出し用のひも | 取り出しやすいように、ひもやループがついている |
| 楽しみ方 | 入れた感覚を楽しむ/骨盤底筋を意識するきっかけにする |
| 振動するもの | 電動で振動するタイプもある |
「締まり」や「感じやすさ」について
| よく見る言葉 | 考え方 |
|---|---|
| 「締まりがよくなる」 | 言い切れるものではない |
| 「中イキできる」と言い切る言葉 | 感じ方は人それぞれ。言い切れない |
| 期間を区切って「変わる」と言う言葉 | そう言えるものは見当たらない |
骨盤底筋(膣のまわりの筋肉)を意識することに関心がある人は、まずは道具を使わない方法から知っておくのもいいと思います。くわしくは「骨盤底筋とは?尿もれとの関係と、体操の基本」に。
選ぶときに見るところ
| 見るところ | ポイント |
|---|---|
| 素材 | 医療用シリコーンなど、からだにやさしい素材 |
| 表面 | つなぎ目が少なく、洗いやすいもの |
| 大きさ・重さ | はじめは軽め・小さめから |
| 取り出し用のひも | しっかりついていて、ちぎれにくいもの |
| 防水 | 丸ごと洗えるもの |
素材のちがいは「グッズの素材の種類と違い」に。
使い方の流れ
| 順番 | ポイント |
|---|---|
| 1. 手とグッズを洗う | 爪は短く |
| 2. 潤滑ゼリーをつける | 水溶性のもの。シリコーン素材にはシリコーン系のゼリーを使わない |
| 3. リラックスした姿勢で | あおむけで膝を立てる、片足を台にのせる、など |
| 4. ゆっくり入れる | タンポンを入れるくらいの深さ。ひもは外に出しておく |
| 5. 短い時間から | はじめは数分〜15分ほど。説明書の時間を守る |
| 6. ひもを持ってゆっくり取り出す | 力を抜いて、あせらずに |
| 7. 使ったら洗って乾かす | 保管は清潔な袋やケースに |
取り出しにくいとき
| すること | ポイント |
|---|---|
| あせらない | 力が入ると取り出しにくくなる |
| しゃがむ・力を抜く | お腹に軽く力を入れると下りてくることも |
| ひもを持ってゆっくり | 強く引っぱらない |
| どうしても取れない | 婦人科で相談する。恥ずかしいことではない |
使ってはいけないとき
| こんなとき | 理由 |
|---|---|
| 妊娠中・産後すぐ | からだへの負担。医師に相談 |
| 痛み・違和感がある | すぐやめる |
| 膣や外陰部に炎症・かゆみがある | 悪化することがある |
| 生理中 | 衛生面から控える |
| 激しい運動のとき | ずれたり痛めたりすることがある |
使ったあとに、かゆみやおりものの変化、痛み、出血があるときは、使うのをやめて婦人科で相談してください。
パートナーと使うとき
インナーボールを入れたまま挿入することはできません。必ず取り出してから挿入してください。パートナーとの楽しみ方は、グッズを使う前に話しておくと安心です。くわしくは「ふたりでグッズを使うときの決めごと」に。
骨盤底筋とインナーボール
インナーボールは、骨盤底筋を意識するきっかけとして語られることがあります。骨盤底筋は、膀胱や子宮、腸を下から支えている筋肉のことです。
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| 道具がなくてもできる | 骨盤底筋の体操は、道具を使わずにできる方法がある |
| 産後・年齢による変化 | 尿もれなどが気になるときは、婦人科・泌尿器科で相談できる |
| 道具は補助 | インナーボールは、あくまで感覚をつかむきっかけのひとつ |
| 力みすぎない | 締めるだけでなく、ゆるめることも大切 |
尿もれや、膣から何かが出てくるような感じがあるときは、グッズを試す前に婦人科や泌尿器科で相談してください。
はじめて使うときの不安
| 不安 | 考え方 |
|---|---|
| 入れるのが怖い | タンポンを使ったことがなくても大丈夫。指で入り口を確かめてから |
| 痛くないか | 小さめ・軽めのものを選び、潤滑ゼリーを多めに |
| 奥に入ってしまわないか | 膣の奥は行き止まりになっていて、からだの中に消えてしまうことはない |
| 人に知られないか | 保管場所や洗う場所を決めておく |
膣は、奥が子宮の入り口で行き止まりになっています。グッズがからだの奥に行ってしまう、ということはありません。ただ、取り出しにくくなることはあるので、ひもを外に出しておくことを忘れずに。
洗い方と保管
| ポイント | 中身 |
|---|---|
| 使ったらすぐ洗う | ぬるま湯と中性洗剤など、説明書にしたがって |
| ひもの部分も | 根もとに汚れがたまりやすい |
| よく乾かす | カビ・雑菌を防ぐ |
| 共有しない | 衛生のため |
くわしくは「グッズの洗い方と衛生」に。
よくある疑問
入れたまま外出していい?
自宅で短い時間から試し、慣れてからにしてください。長時間入れっぱなしにはしないでください。
人と共有していい?
性感染症の予防のため、共有はしないでください。
使うと気持ちよくなる?
感じ方は人それぞれです。何も感じない人もいます。感じなくても、おかしなことではありません。
中で外れてしまわない?
インナーボールは、取り出し用のひもがついているものがほとんどです。ひもが切れていないか、使う前に確かめてください。ひもがない・ちぎれやすいものは避けましょう。
振動するタイプはどう使う?
振動するタイプは、弱い振動から始めてください。電池や充電の方法、防水かどうかを説明書で確かめ、使ったあとはよく洗って乾かしましょう。
生理のあとすぐに使っていい?
生理が完全に終わり、出血やおりものの変化がないことを確かめてから使ってください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 取り出せない・痛い・出血した | 婦人科 |
| かゆみ・おりものの変化 | 婦人科 |
| 骨盤底筋のこと(尿もれなど) | 婦人科・泌尿器科 |
このページのポイント
- インナーボールは膣に入れて使うボール状のグッズ
- 「締まりがよくなる」「誰でも感じる」と言い切れるものではない
- 清潔に、潤滑ゼリーを使い、短い時間から。ひもを外に出しておく
- 痛み・違和感があればすぐやめ、取り出せないときは婦人科へ
まとめ
インナーボールは、膣に入れて使うボール状のグッズです。入れた感覚を楽しんだり、骨盤底筋を意識するきっかけにしたりする人がいますが、「締まりがよくなる」「誰でも感じる」と言い切れるものではありません。清潔にして、潤滑ゼリーを使い、短い時間から。痛みや違和感があればすぐやめ、取り出せないときは婦人科で相談してください。
自分のからだと向き合うきっかけとして、無理のない範囲で楽しんでください。
不安なことがあれば、婦人科で相談してかまいません。
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修) https://w-health.jp/