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性教育どちらにも

【性教育の基本】中絶のあとのからだと心

ロコ
ロコの結論
中絶が終わったあと、ほっとする気持ちと、言葉にできない重さが同時にくることがありますよね。からだは、しばらく出血や腹痛が続くことがあり、術後の診察で回復を確かめます。大量の出血や高い熱が出たら、すぐ医療機関へ。気持ちの揺れも自然なことで、長く続くなら相談していいんです。

手術や薬での中絶が終わって、家に帰ってきた。からだはだるいし、まだ出血もある。それなのに、仕事や家のことは待ってくれない。誰にも言っていないから、「ちょっと体調が悪くて」とごまかしながら過ごしている。そんな人も多いと思います。

中絶のあとは、からだの回復と、気持ちの整理が同時に進んでいく時期です。どちらも、思っていたより時間がかかることがあります。このページでは、そのあいだに知っておきたいことをまとめました。医療機関から受けた説明がいちばん大事なので、ここに書いてあることと違う指示があれば、そちらを優先してください。

からだに起こりやすいこと

中絶のあとは、子宮が元の大きさに戻っていく途中なので、出血や腹痛がしばらく続くことがあります。

よくあること 目安の考え方
出血 生理のような出血が続いたり、だんだん少なくなったりする。期間や量には個人差がある
下腹部の痛み 生理痛のような痛み。子宮が縮むときに起こる
だるさ・眠気 麻酔や、からだの変化の影響
胸の張り 妊娠中のホルモンの影響が残っていることがある

経口中絶薬を使った場合は、薬を使ったあとにまとまった出血と強い腹痛が起こり、そのあとも出血がしばらく続くことが多いと言われています。

すぐに医療機関へ連絡したいサイン

次のようなときは、様子を見ずに、中絶を受けた医療機関に連絡してください。夜間や休日なら、医療機関から案内された連絡先か、救急の相談窓口へ。

サイン 理由
大量の出血(短い時間でナプキンがいっぱいになる、大きなかたまりが続く) 出血が止まりにくくなっている可能性
38度以上の熱、寒気 感染の可能性
強い腹痛が続く、だんだん強くなる 子宮の中に残っているものや、感染の可能性
においの強いおりもの 感染の可能性
気が遠くなる、ふらつきがひどい 出血が多い可能性

「こんなことで電話していいのかな」と迷うかもしれません。でも、こうしたときに連絡を受けるのも医療機関の仕事です。遠慮しないでください。

術後の診察は受けておく

多くの医療機関では、中絶のあと、数日から数週間後に診察の予約を入れます。子宮がきちんと回復しているか、中絶が完了しているかを確かめるための大事な診察です。

体調がよくなっても、この診察は受けてください。特に経口中絶薬の場合は、薬だけで完了しなかったときに追加の処置が必要になることがあるので、確認の診察が欠かせません。

日常生活に戻るとき

いつからお風呂に入れるか、仕事や運動はいつからか、性行為はいつから再開できるか。こうしたことは、医療機関の説明に従ってください。からだの回復の具合によって違うからです。

一般的には、出血がある間は、湯船につかる、プールに入る、タンポンを使う、性行為をする、といったことを控えるように言われることが多いです。子宮の入り口がまだ閉じきっていない時期に、細菌が入るのを防ぐためです。

次の避妊を考えておく

中絶のあと、次の生理が来る前に排卵が起こることもあると言われています。生理が来ていなくても、また妊娠する可能性があるんです。

性行為を再開するなら、その前に避妊の方法を決めておいてください。ピル、コンドーム、IUD(子宮内に入れる避妊具)など、方法によって確実さが違います。術後の診察のときに、医師に相談するのがいちばん話が早いです。くわしくは「避妊の方法と確実さの違い」で比べています。

気持ちのこと

中絶のあとに感じる気持ちは、人によって本当にさまざまです。

よくある気持ち
ほっとした 悩んでいた時間が終わった安心感
悲しい、さびしい 失ったものへの思い
自分を責める 「ほかに方法があったのでは」という思い
何も感じない 気持ちが追いついていない
相手への怒り 1人で背負わされたという思い

どれか1つではなく、日によって入れ替わることもあります。何週間もたってから、ふとした場面で急に涙が出る、という人もいます。ほっとした自分に罪悪感をおぼえる人もいますが、ほっとするのも自然な反応です。

気持ちの整理に、決まった期間はありません。ただ、眠れない、食べられない、何もする気が起きない、という状態が長く続くときは、1人で抱えずに相談してください。

相談先 どんなところ
中絶を受けた医療機関 からだのことと合わせて相談できる
こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556) 都道府県・政令指定都市の相談窓口につながる。受付時間は地域によって違う
妊娠相談窓口サイト(こども家庭庁) 妊娠に関する相談窓口を探せる。中絶のあとの相談を受けているところもある

「死にたい」と思うほどつらいときは、すぐに誰かに話してください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」のページに、24時間つながる電話窓口もまとめられています。

パートナーにできること

中絶は、女性のからだに起こることです。でも、そこに至った妊娠は2人のものです。

術後しばらくは、家事や外出を代わる、通院に付き添う、費用を分ける。そうした具体的な支えが、からだの回復を助けます。気持ちの面では、「もう終わったこと」として話を閉じないでください。相手が話したいときに聞く、話したくないときはそっとしておく。その両方ができる人が、いちばん頼りになります。

次の避妊を一緒に考えるのも、パートナーの役目です。コンドームを毎回、最初から使う、相手がピルを選ぶなら費用を一緒に考える。同じことを繰り返さないための話し合いを、責め合いではない形でしてみてください。

仕事や周りへの説明

中絶のあとに休みが必要でも、理由をそのまま言いたくない人は多いと思います。職場に伝える理由は「体調不良」「婦人科の手術」など、言える範囲でかまいません。医療機関で診断書が必要かどうかも、聞いておくと安心です。

術後しばらくは、重いものを持つ、長時間立ち続ける、激しい運動をする、といったことがつらく感じることもあります。無理をしない予定を立てられるなら、数日は余裕を持たせてください。

いつか妊娠を望むときのために

今回は中絶を選んだけれど、いつかは子どもがほしい。そう考えている人もいます。将来の妊娠のことが気になるなら、術後の診察のときに医師に聞いてください。自分のからだの状態をもとに答えてもらえます。

性感染症の検査を受けていなかった人は、この機会に受けておくのもひとつです。症状が出にくい感染症もあり、知らないままだと将来の妊娠に影響することがあると言われています。

よくある疑問

次の生理はいつ来る?

個人差があります。なかなか来ない、出血がだらだら続く、といったときは、医療機関に相談してください。

誰にも言っていないけど、言ったほうがいい?

言うかどうかは、自分で決めていいことです。ただ、からだが回復するまでの間に、何かあったとき助けを求められる人が1人いると安心です。

次に婦人科や産科にかかるとき、中絶したことは伝えるべき?

これまでの妊娠や中絶の経験は、診察や将来の妊娠の経過を考えるうえで参考になる情報なので、医療機関には伝えておくほうが安心です。口で言いにくければ、問診票に書くだけでもかまいません。医療機関には守秘義務があります。

最後に

中絶のあとは、からだも気持ちも、回復に時間がかかることがあります。危ないサインを知っておくこと、術後の診察を受けること、次の避妊を決めておくこと。そして、気持ちのつらさが続くなら、相談していいということ。自分をいたわる時間を、後回しにしないでください。

出典

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