【気持ちよさ】クリトリスとは?感じ方の基本

挿入では気持ちよくなれないけれど、クリトリスにふれるとすぐに気持ちよくなる。それって、どこかおかしいのかな。「中イキできない女性は未熟」なんて言葉を見かけて、落ち込んだことがある人もいるかもしれません。
このページでは、クリトリスのしくみと、感じ方の基本をまとめました。
クリトリスの早見表
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| 場所 | 外陰部の上のほう、小陰唇が合わさるあたり |
| 見える部分 | 小さな突起のような部分。皮膚(包皮)におおわれていることが多い |
| 内側の部分 | からだの内側に、左右に広がるように続いている |
| 感じやすい理由 | 神経が多く集まっていると言われる |
| 感じ方 | 直接ふれると刺激が強すぎる人もいる |
外から見える部分は小さくても、クリトリスはからだの内側にも広がっています。腟のまわりにも近いため、挿入のときの気持ちよさにも、クリトリスの内側の部分が関係しているという考え方もあるんです。
クリトリスで感じるのは自然なこと
| よくある思い込み | 考え方 |
|---|---|
| 中で感じるほうが上 | 気持ちよさに上下はない |
| クリトリスでしか感じないのは未熟 | クリトリスで感じる女性はとても多い |
| 挿入だけで感じるのが普通 | 挿入だけでは感じにくい女性も多い |
気持ちよさは、「どこで感じたか」で比べるものではありません。クリトリスで感じるのも、中で感じるのも、どちらも自然な気持ちよさです。くわしくは「中イキと外イキの違い」に。
ふれるときの基本
| 大切なこと | ポイント |
|---|---|
| 清潔 | 手を洗い、爪を短く整える |
| 潤い | 乾いたままふれると痛い。潤滑ゼリーを使うのもいい |
| 力加減 | やさしく。強すぎると痛みや、感じにくさにつながることも |
| ふれ方 | 直接ではなく、まわりや包皮の上からふれるほうが心地いい人も |
| 気持ち | 急がず、リラックスできる時間に |
直接か、まわりからか
クリトリスはとても敏感なので、直接ふれると刺激が強すぎて、痛い・くすぐったいと感じる人もいます。まわりから、包皮の上から、やさしくふれるほうが心地いい人も多いです。どちらが心地いいかは人によってちがうので、自分のからだで確かめてみてください。
感じ方が変わる理由
| 理由 | 例 |
|---|---|
| 興奮の度合い | 興奮していると、ふれられたときの感じ方が変わる |
| 生理周期 | 時期によって感じやすさが変わることがある |
| 体調・疲れ | 疲れていると感じにくい |
| 気持ち | 不安や緊張があると感じにくい |
| 刺激のくせ | いつも強い刺激だと、やさしい刺激で感じにくくなることも |
いつも強い刺激(電動のグッズなど)でふれていると、やさしい刺激では感じにくく感じることがある、と言われます。気になるときは、「決まったやり方でしかイケないとき」も読んでみてください。
パートナーにふれてもらうとき
| 伝えたいこと | 言葉の例 |
|---|---|
| 強すぎる | 「もう少しやさしくがいいな」 |
| 直接は刺激が強い | 「まわりからのほうが気持ちいい」 |
| 乾いていて痛い | 「ゼリーを使ってもいい?」 |
| ここが心地いい | 「そこ、気持ちいい」 |
「どうしてほしいか」を伝えるのは、わがままではありません。伝えてもらえると、相手もうれしいことが多いんです。
気をつけたいこと
- 痛みやヒリヒリが続くときは、ふれるのをやめる
- 腫れ・かゆみ・できものがあるときは、婦人科で相談する
- グッズを使うときは、清潔にして、強さを弱めから試す
包皮のこと
クリトリスの見える部分は、包皮と呼ばれる皮膚におおわれていることが多いです。
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| おおわれ方には個人差 | 大きくおおわれている人も、見えている人もいる |
| 無理にむかない | 痛みや傷の原因になる |
| 洗うとき | ぬるま湯で、外側からやさしく。石けんでこすりすぎない |
| においや汚れが気になる | やさしく洗えば十分。気になる変化があれば婦人科へ |
包皮の上からふれるほうが心地いい人も多く、直接ふれないと感じないわけではありません。
ひとりの時間で確かめたいこと
| 確かめること | 例 |
|---|---|
| 心地いい場所 | 真上・横・少し下など |
| 心地いい強さ | 指の腹でそっと、少し押す |
| 心地いい動き | 円を描く・上下・トントンと軽くふれる |
| 心地いい速さ | ゆっくり・一定のリズム |
| 潤いの有無 | ゼリーを使うと変わるか |
同じ場所でも、強さや動き方で感じ方が大きく変わることがあります。いくつか試してみると、自分の好みが見えてきます。
中との組み合わせ
クリトリスで気持ちよくなりながら、入り口や中にもふれると、中の感覚に気づきやすくなる人もいます。中イキを目指したいときの入口として、外から始める人が多いのはそのためです。くわしくは「中イキを目指すとき、何から始める?」に。
よくある場面と考え方
パートナーとのときに、挿入だけでは気持ちよくなれず、あとから自分でクリトリスにふれてイク。そんな自分を、どこか後ろめたく感じている人もいます。でも、それはとても自然なことなんです。ふたりの時間の中で、クリトリスへのふれあいを大切にすることは、ふたりが一緒に気持ちよくなるための、ごく普通の方法です。パートナーにふれてもらうのでも、自分でふれるのでもかまいません。恥ずかしさより、心地よさを大切にしてください。
名前を知っておくこと
自分のからだの部位の名前を知っておくと、パートナーに伝えるときも、受診するときも、話しやすくなります。くわしくは「女性の性器の部位と名前」に。
よくある疑問
クリトリスの大きさや形が人とちがう気がする
性器の形や大きさには、個人差がとても大きいです。くわしくは「性器の形や色は、人と違うと変?」に。
クリトリスでイクと、中でイケなくなる?
そう決めつける根拠はありません。どちらで感じるかは、人によってもタイミングによってもちがいます。
ふれても何も感じない
緊張や疲れ、気持ちの状態で感じにくくなることもあります。感じにくさが続いてつらいときは、「感じにくいのは病気?」も読んでみてください。
直接ふれると痛いのに、パートナーに強くされる
「強いと痛いから、まわりからやさしくがいい」と伝えてください。手を重ねて、心地いい強さを見せるのもひとつの方法です。
クリトリスでイッたあと、ふれられると痛い
イッたあとは敏感になって、ふれられると痛い・くすぐったいことがあります。少し時間をおくか、ふれる場所を変えてもらってください。
電動のグッズを使ってもいい?
使ってかまいません。強さは弱めから試して、痛みがあればやめてください。
クリトリスがかゆい・ひりひりする
下着のこすれ、洗いすぎ、乾燥などが理由のこともあります。続くときは婦人科で相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 痛み・腫れ・かゆみ・できもの | 婦人科 |
| 感じにくさが続いてつらい | 婦人科・性機能外来のある医療機関 |
| パートナーとの関係の悩み | カウンセリング |
まとめ
クリトリスは、性的な気持ちよさを感じやすい場所です。外から見える部分は小さくても、からだの内側にも広がっています。クリトリスで感じるのは、まったく自然なこと。気持ちよさに上下はありません。清潔・潤い・やさしい力加減を大切にして、直接かまわりからか、自分に心地いいふれ方を知っていけばいいんです。
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修) https://w-health.jp/
- 日本女性心身医学会「女性の性機能障害」 https://www.jspog.com/general/details_81.html