【気持ちよさ】口でふれ合うときの基本と、苦手なとき

パートナーに口でしてほしいと言われたけれど、どうすればいいのか分からない。やってみたけれど、苦しくて途中でやめてしまった。そもそも、口でするのは苦手。いろいろな気持ちを抱えている人がいると思います。
このページでは、口でふれ合うとき(オーラルセックス)の基本と、苦手なときの考え方をまとめました。するかどうかを決めるのは、あなた自身です。どちらを選んでも、まちがいではありません。
始める前に
| 大切なこと | ポイント |
|---|---|
| 同意 | するのも、されるのも、お互いが望んでいるときだけ |
| 清潔 | お互いにシャワーを浴びておくと安心 |
| 口の中の状態 | 口内炎・歯ぐきからの出血があるときは控える |
| 性感染症の予防 | コンドーム・デンタルダムを使う方法がある |
| 苦しくなったら止める合図 | 先に決めておく |
相手が女性のとき
| ポイント | やり方 |
|---|---|
| まわりから | 内ももや外陰部のまわりにキスをするところから |
| 舌はやわらかく | 舌の力を抜いて、平らにして広くふれる |
| クリトリスのまわり | 直接より、まわりや包皮の上からやさしく |
| 動かし方 | ゆっくり上下になめる・小さな円を描く |
| 一定のリズム | 心地よさそうなら、変えずに続ける |
| 手と組み合わせる | 内ももをなでる、手を握るなど |
強く吸う、歯を当てる、速く激しく動かす、は痛みにつながりやすいので避けてください。相手の反応を見ながら、「どう?」と聞くのがいちばんです。
相手が男性のとき
| ポイント | やり方 |
|---|---|
| まわりから | 内ももや下腹部にキスをするところから |
| 歯を当てない | 唇で歯をおおうようにする |
| 手を添える | 根元を手で軽く握ると、深く入りすぎない |
| 先端はやさしく | 舌でなめる・唇で包む |
| 無理に奥まで入れない | 苦しい・えずく原因になる |
| 動かし方 | 唇と手を一緒に、ゆっくり上下に |
のどの奥まで入れようとすると、苦しくなったり、えずいたりします。手を添えて深さを調整すれば、無理をしなくてすみます。苦しくなったら、すぐに止めてください。
口でもうつる性感染症
口でのふれあいでも、性感染症はうつります。
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| のどにうつる | 淋菌・クラミジア・梅毒などは、のどに感染することがある |
| 性器にうつる | 口やのどから相手の性器にうつることもある |
| 症状が出にくい | のどの感染は、気づきにくいことがある |
| 口のまわり | ヘルペスは、口と性器のあいだでうつることがある |
予防の方法
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| コンドーム | 男性器への口でのふれあいのときに使う |
| デンタルダム | 女性の性器への口でのふれあいのときに、薄い膜をかぶせる |
| 口に傷があるときは控える | 口内炎・歯ぐきの出血 |
| 気になるときは検査 | のどの検査ができる医療機関もある |
「口なら性感染症は大丈夫」は思い込みです。新しい相手とのときは、とくに気をつけてください。くわしくは「予防の方法」に。
苦手なとき
口でのふれあいが苦手な人は少なくありません。
| 苦手な理由 | 考え方 |
|---|---|
| においや味が気になる | シャワーのあとにする、などの工夫もある。苦手なら無理しない |
| 苦しい | 深く入れない、手を添える |
| 抵抗感がある | するかどうかは自由 |
| 性感染症が心配 | コンドーム・デンタルダムを使う |
断り方の例
- 「口でするのは苦手なんだ。手でもいい?」
- 「今日はやめておきたい」
- 「されるのは恥ずかしいから、ほかのことがいいな」
苦手なことは、断ってかまいません。断ったことを責められたり、無理にさせられたりするのは、同意のない行為です。
よくある場面と考え方
パートナーに口でしてほしいと頼まれて、断れずに応じたけれど、苦しくて途中でやめてしまった。相手をがっかりさせたかも、と落ち込む人もいます。でも、苦しいときに止めるのは当然のことです。手を添えて深さを調整する、短い時間だけにする、手でのふれあいに切り替える。できる範囲で楽しめば十分です。そもそも、口でするのが苦手なら、断ってかまいません。ふれあいの方法は、ほかにもたくさんあります。
反対に、口でされることに抵抗がある人もいます。恥ずかしい、においが気になる、など。いやなときは、いやと伝えてください。
口でのふれあいのあとに
| すること | 理由 |
|---|---|
| うがいをする | 口の中を清潔に |
| 歯みがきはしばらく待つ | 直後の歯みがきで歯ぐきに傷ができると、感染しやすくなると言われることも |
| のどの違和感に気をつける | のどの痛みが続くときは受診を |
| 性器を洗う | 唾液がついたままだと、かゆみの原因になる人も |
口でのふれあいとの距離のとり方
口でのふれあいは、好きな人もいれば、苦手な人もいる、好みが分かれるふれあいです。してほしい側と、したくない側の気持ちがずれることもあります。そんなときは、どちらかが我慢するのではなく、ふたりとも心地いい別のふれあいを探してください。苦手なことを無理にしても、ふたりの関係にとってよいことはありません。お互いの「好き」と「苦手」を尊重し合えることが、いちばん大切です。
よくある疑問
口でしないと、相手に悪い?
悪くありません。ふれあいの方法はほかにもたくさんあります。
精液を飲まないといけない?
飲む必要はありません。口の中に出されるのがいやなら、前もって伝えておいてください。性感染症の予防の面でも、コンドームを使うと安心です。
生理中は?
生理中は、性感染症がうつりやすくなると言われます。控えるか、デンタルダムを使ってください。
口でしてもらうのが苦手だと、相手に言いにくい
「されるのは恥ずかしいから、手のほうがうれしいな」と、代わりの希望を添えて伝えてみてください。
デンタルダムはどこで買える?
通販などで手に入ります。手に入らないときは、コンドームを切り開いて代わりに使う方法もあります。
口でしているときに、相手が頭を押さえてくる
苦しいときや、いやなときは、すぐに止めて「押さえないで」と伝えてください。無理に深く入れられるのは、同意のない行為になり得ます。
口でのふれあいで妊娠することはある?
口でのふれあいだけで妊娠することはありません。ただ、性感染症の予防は必要です。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| のどの性感染症が心配 | 耳鼻咽喉科・保健所・泌尿器科・婦人科 |
| 性器の性感染症が心配 | 保健所・泌尿器科・婦人科 |
| 無理にさせられる | ワンストップ支援センター(#8891)・配偶者暴力相談支援センター |
このページのポイント
- お互いの同意があるか
- シャワーで清潔に
- 歯を当てない・無理に奥まで入れない
- コンドーム・デンタルダムで予防
- 苦手なら断っていい
まとめ
口でのふれあいは、同意と清潔を土台に、歯を当てない・無理に奥まで入れない・苦しくなったら止める、が基本です。相手が女性なら、舌の力を抜いてやわらかく、クリトリスのまわりからやさしく。相手が男性なら、手を添えて深さを調整して。口でも性感染症はうつるので、コンドームやデンタルダムを使う方法を知っておいてください。苦手なら、断ってかまいません。無理をしないことが大切です。
- 厚生労働省 HIV検査・相談「性感染症」(口や性器の粘膜の接触でうつる性感染症がある) https://www.mhlw.go.jp/hivkensa/sti/
- 厚生労働省「性感染症検査・相談マップ」 https://www.mhlw.go.jp/stikensa/