【気持ちよさ】セルフプレジャーの基本

ひとりで自分のからだに触れて、気持ちよさを感じる。この行為には、マスターベーション、オナニー、ひとりエッチなど、いろいろな呼び方がありますよね。最近では、「セルフプレジャー(自分を喜ばせること)」という、前向きな言い方も広まってきました。
それでも、「ひとりでするのは恥ずかしいこと」「女性がするのははしたない」「パートナーがいるのにするのはおかしい」と感じている人は、まだ多いと思います。終わったあとに、罪悪感でいっぱいになる、という人もいるかもしれません。
でも、セルフプレジャーは、男性にとっても女性にとっても、自然で、からだに悪くない行為だと言われています。このページでは、セルフプレジャーの考え方と、清潔・安全のポイントをまとめました。
セルフプレジャーのよい面
| よい面 | 中身 |
|---|---|
| 自分の感じ方を知る | どこが、どんな刺激が心地いいかが分かる |
| リラックス | 気持ちがほぐれる、眠りやすくなると感じる人も |
| 安全 | 妊娠や性感染症の心配がない |
| パートナーに伝えやすくなる | 自分の好みを言葉にできる |
| 自分を大切にする時間 | 誰のためでもなく、自分のための時間 |
自分の感じ方を知るいちばんの方法
パートナーとの性行為では、相手のことが気になって、自分の感覚に集中しにくいことがあります。ひとりなら、誰の目も気にせず、自分のペースで、何が心地いいのかを確かめられます。
自分の感じ方を知っていると、パートナーに「こうしてほしい」と伝えやすくなります。オーガズムを感じたことがない人が、ひとりの時間に少しずつ感じ方を知っていく、ということもあるんです。
大切にしたいこと
| こと | ポイント |
|---|---|
| 清潔 | 手を洗う。道具は使う前後に洗う |
| 痛くない | 痛みが出たら止める |
| ひとりの時間 | 誰にも見られない安心できる時間に |
| 爪 | 短く整えておくと、傷がつきにくい |
| 潤い | 乾いているときは潤滑ゼリーを使う |
清潔にすることがいちばん大切
性器のまわりはデリケートで、雑菌が入ると炎症の原因になることがあります。手をよく洗ってから触れる、グッズは説明書どおりに洗って乾かす。これだけで、トラブルはかなり防げます。
痛みは止めるサイン
強くこすりすぎる、乾いたまま触れる、といったやり方は、傷や痛みの原因になります。痛みを感じたら止めて、やり方を変えてください。
よくある誤解
「しすぎると体に悪い」「パートナーがいるのにするのはおかしい」と言われることがありますが、生活に困っていなければ心配はいらないと考えられています。
| よくある誤解 | 実際 |
|---|---|
| しすぎると体に悪い | 生活に困っていなければ、回数は気にしなくていいと考えられている |
| 女性はしないもの | 女性もする人はたくさんいる |
| パートナーがいるのにおかしい | パートナーがいても、ひとりの時間を持つ人は多い |
| 性欲が強すぎる証拠 | する・しないや回数は人それぞれ |
| 恥ずかしいこと | 自分のからだを知る、自然な行為 |
刺激の強さには気をつけたい
強く握る、床にこすりつける、強い振動のグッズばかり使う、など、刺激の強いやり方に慣れすぎると、パートナーとのときに感じにくくなることがある、という指摘もあります。気になる人は、ときどき、やさしい刺激で試してみるといいかもしれません。
パートナーがいるときは
パートナーがいても、ひとりの時間を持つのはごく自然なことです。
| よくある気持ち | 考え方 |
|---|---|
| パートナーに悪い | ひとりの時間とパートナーとの時間は、別のもの |
| パートナーがしていたらショック | 自分への気持ちとは別のことが多い |
| ひとりのほうが気持ちいい | 刺激の加減を自分で調整できるから。パートナーとの時間も大切にできる |
パートナーのセルフプレジャーを知って傷つく人もいますが、多くの場合、あなたへの気持ちとは関係ありません。ただ、2人の時間がまったくなくて寂しい、という気持ちがあるなら、それは伝えていいんです。
グッズを使うとき
セルフプレジャーのために、ローターやバイブなどのグッズを使う人もいます。
- 体に使えると表示された、素材のはっきりしたものを選ぶ
- 使う前後に、説明書どおりに洗う
- 肛門に使ったものを、そのまま膣に使わない
- 痛みやかゆみが出たら使うのをやめる
くわしくは「はじめてのグッズは何を基準に選ぶ?」「グッズの洗い方と衛生」でまとめています。
気をつけたいこと
| こんなとき | 考え方 |
|---|---|
| やめたいのにやめられない | 生活や仕事に支障が出ているなら、相談を |
| 痛み・出血がある | 婦人科・泌尿器科で相談する |
| 強い罪悪感がある | 「性への罪悪感があるとき」も参考に |
よくある疑問
何回くらいなら普通?
回数に「普通」はありません。毎日する人もいれば、ほとんどしない人もいます。生活に困っていなければ、気にしなくていいんです。
しないのはおかしい?
おかしくありません。関心がない、必要を感じない、という人もいます。
年齢を重ねてもしていい?
もちろんです。年齢に関係なく、自分のからだを大切にする時間です。
はじめてみたいときの小さなステップ
セルフプレジャーに興味はあるけれど、どうすればいいか分からない、という人もいると思います。決まったやり方はありませんが、こんな順番で試してみる人が多いようです。
| ステップ | ポイント |
|---|---|
| 安心できる時間と場所を選ぶ | ひとりになれる、急がなくていい時間 |
| からだ全体に触れてみる | いきなり性器ではなく、首や胸、お腹から |
| 外側にやさしく触れる | 強さ・速さ・場所を少しずつ変えてみる |
| 心地いい感覚を探す | 「気持ちいい」を目標に、「イく」は目標にしない |
| 終わったら清潔に | 手を洗う。グッズを使ったら洗う |
お風呂でリラックスしたあとや、寝る前の落ち着いた時間を選ぶ人もいます。最初はよく分からなくても、何度か試すうちに、自分の心地よさが少しずつ見えてきます。
自分を大切にする時間として
セルフプレジャーは、性的な気持ちを満たすだけでなく、自分のからだを知り、自分をいたわる時間でもあります。「誰かのため」ではなく、「自分のため」の時間を持つこと。それは、性に限らず、自分を大切にすることにつながっているんです。
セルフプレジャーと罪悪感
ひとりの時間を持つことに、後ろめたさを感じる人もいますよね。
| よくある気持ち | 考え方 |
|---|---|
| 終わったあとにむなしくなる | 疲れや気分によることも。自分を責めなくていい |
| 誰かに知られたら恥ずかしい | プライベートなことなので、話さなくていい |
| 回数が多すぎるのでは | 生活に困っていなければ、気にしなくていい |
| パートナーに悪い | ひとりの時間とパートナーとの時間は別のもの |
後ろめたさが強いときは、「性への罪悪感があるとき」も読んでみてください。
年齢やからだの変化と、ひとりの時間
年齢を重ねて、からだの感じ方が変わったときも、ひとりの時間は自分の変化を知る手がかりになります。乾燥しやすくなったなら潤滑ゼリーを使う、刺激の強さを変えてみる。今のからだに合う心地よさを、自分のペースで探していけばいいんです。
パートナーとの関係に生かす
ひとりの時間で分かったことを、パートナーとの時間に生かす人もいます。「こういうのが好きみたい」と伝えられると、2人の時間も心地よくなります。
自分のための時間を、ていねいに
ひとりの時間は、誰にも気をつかわなくていい、自分だけの時間です。
まとめ
セルフプレジャーは、自分の感じ方を知るための、自然な行為です。清潔な手や道具で、痛くない範囲で行えば、からだに悪いものではないと言われています。パートナーがいてもいなくても、自分のための大切な時間。後ろめたく思わず、自分のからだと仲よくなる時間として、大切にしてください。