【気持ちよさ】シャワーでのセルフプレジャー、からだへの注意

お風呂の時間に、シャワーの水流が心地よく感じた。それから、ひとりの時間にシャワーを使うようになった。手軽で、後片付けも楽。でも、毎回強い水圧で当てていて、からだに悪くないのかな、と気になっている人もいると思います。
このページでは、シャワーを使うときに気をつけたいことをまとめました。
気をつけたいことの早見表
| 気をつけたいこと | 理由 |
|---|---|
| 水圧を強くしすぎない | 粘膜に負担がかかり、ひりひりすることがある |
| 腟の中に向けて強い水を当てない | 腟の中を洗いすぎると、からだを守る働きが弱まることがある |
| お湯の温度 | 熱すぎるとやけど・乾燥の原因に |
| 長時間当てない | 刺激が強すぎて、ほかで感じにくくなることも |
| すべりに注意 | 浴室で転ばないように |
腟の中を洗いすぎない理由
腟の中には、からだを守る働きをする菌(乳酸菌の仲間)がいて、腟の中を弱い酸性に保ち、ほかの菌が増えにくくしていると言われています。
| 腟の中を洗いすぎると | 起きることがあること |
|---|---|
| 守る菌が減る | ほかの菌が増えやすくなる |
| バランスが崩れる | においやおりものの変化につながることも |
| 粘膜が乾く | ひりひり・かゆみの原因に |
英国の国民保健サービス(NHS)も、腟の中を洗う(洗浄する)ことは、細菌性腟症などにつながることがあるとして、すすめていません。デリケートゾーンは、外側をぬるま湯でやさしく洗えば十分なんです。
水流を中に向けない
シャワーの水流を腟の中に向けて強く当てると、中を洗うのと同じことになってしまいます。当てるなら、外側(クリトリスのまわりなど)に、弱めの水流で。
安全に使うためのポイント
| ポイント | 中身 |
|---|---|
| 水圧は弱めから | 心地いいと感じる、いちばん弱い強さで |
| お湯はぬるめに | 体温くらいが目安 |
| 外側だけに | 中に向けて当てない |
| 時間を決める | 長時間当て続けない |
| 床に気をつける | 座る、手すりにつかまるなど |
強い刺激に慣れすぎない
シャワーの強い水流ばかりで感じていると、指やパートナーとのふれあいなど、やさしい刺激では感じにくくなることがある、と言われています。シャワーだけに頼らず、ほかのふれ方も試してみると、感じ方のバランスがとれやすくなります。くわしくは「決まったやり方でしかイケないとき」に。
受診したい目安
| こんなとき | 相談先 |
|---|---|
| ひりひり・痛みが続く | 婦人科 |
| かゆみ・おりものの変化 | 婦人科 |
| においが強くなった | 婦人科 |
| 排尿のときの痛み | 泌尿器科・婦人科 |
ヘルスケアラボも、おりものの色やにおいの変化、かゆみがあるときは、腟炎などの可能性があるとして、婦人科での相談をすすめています。
シャワー以外の方法も知っておく
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 指でふれる | 強さを細かく調整しやすい |
| 潤滑ゼリーを使う | なめらかさが変わる |
| グッズを使う | 振動の強さを選べる。弱めから |
| 全身にふれる | 性器以外の心地よさにも気づける |
シャワーだけにこだわらず、いくつかの方法を知っておくと、ひとりの時間の選択肢が広がります。
デリケートゾーンの洗い方の基本
| 基本 | ポイント |
|---|---|
| ぬるま湯で | 熱いお湯は乾燥の原因に |
| 外側だけ | 腟の中は洗わない |
| 石けんは少なめ | 使うなら、低刺激のものを外側に |
| こすらない | 指の腹でやさしく |
| しっかり乾かす | ムレを防ぐ |
洗いすぎも、洗わなさすぎも、トラブルのもとです。毎日の入浴で、外側をやさしく洗えば十分なんです。
よくある場面と考え方
シャワーの水流で気持ちよくなることに慣れて、毎回、水圧を最大にしていた。そのうち、外側がひりひりするようになった。そんな話もあります。ひりひりや赤みは、刺激が強すぎるサインです。しばらく休んで、再開するときは、水圧を弱めから試してください。
また、においが気になって、腟の中までシャワーで洗っていた、という人もいます。腟の中は、自分できれいにする働きがあるので、中まで洗う必要はありません。洗いすぎると、かえってにおいやかゆみの原因になることもあります。外側をやさしく洗うだけで十分なんです。
浴室での安全
浴室は、すべりやすく、のぼせやすい場所です。
| 気をつけたいこと | ポイント |
|---|---|
| すべり | 床に座る・手すりにつかまる |
| のぼせ | 長時間にならないように。水分をとる |
| 冷え | 終わったら、からだを温かく保つ |
| 家族と暮らしている | 時間帯や鍵の確認で、落ち着ける環境に |
気持ちよさに集中していると、周りへの注意がおろそかになりがちです。浴室では、安全を先に整えておいてください。とくに、ひとり暮らしで浴室で倒れると助けを呼びにくいので、体調が悪い日や、お酒を飲んだあとは控えましょう。
「シャワーでしかイケない」と悩んだら
シャワーの水流に慣れて、ほかの方法では感じにくい、と悩む人もいます。いきなりシャワーをやめなくても大丈夫。水圧を少しずつ弱めていく、シャワーで気持ちよくなってから指でふれてみる、など、少しずつ幅を広げていく方法があります。くわしくは「決まったやり方でしかイケないとき」に。焦らず、自分のペースで試してみてください。
よくある疑問
シャワーでするのは、からだに悪い?
弱めの水流で外側に当てるくらいなら、特に問題はないと考えられます。中に強く当てる、熱すぎる、長時間、は避けてください。
においが気になるから、中まで洗いたい
腟の中は、自分できれいにする働きがあります。外側をやさしく洗えば十分です。においが気になるときは、「デリケートゾーンのにおい」のページを読んでみてください。
浴室でのぼせそうになる
長時間の入浴は、のぼせや脱水の原因になります。水分をとり、気分が悪くなったらすぐに出てください。
シャワーヘッドを外して使うのは?
水圧が強くなりやすいので、注意が必要です。腟の中に向けて強い水を当てないでください。
シャワーのあと、外側が赤くなる
水圧やお湯の温度が強すぎたのかもしれません。しばらく休んで、続くときは婦人科で相談してください。
浴槽の中でするのは?
お湯の中では潤いが流れやすく、こすれて痛くなることがあります。長湯でのぼせないよう、気をつけてください。
シャワーを使うとき、石けんは使っていい?
外側を洗うときに低刺激の石けんを少し使うのはかまいませんが、粘膜に石けんがつくと、しみたりかゆくなったりすることがあります。よく流してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| ひりひり・かゆみ・におい・おりもの | 婦人科 |
| 排尿の痛み | 泌尿器科・婦人科 |
まとめ
シャワーを使ったセルフプレジャーは手軽ですが、デリケートな場所なので注意が必要です。水圧を強くしすぎない、腟の中に向けて強い水を当てない、お湯はぬるめに、長時間当てない。腟の中を洗いすぎると、からだを守る働きが弱まることがあります。ひりひりやかゆみ、においの変化があるときは、婦人科で相談してください。安全を先に整えてから、心地いい時間を過ごしてください。からだの声に耳をかたむけながら、無理のない楽しみ方を見つけていきましょう。
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)「おりもの・かゆみ」 https://w-health.jp/monthly/itch/
- NHS(英国の国民保健サービス)Bacterial vaginosis(腟の洗浄はすすめられないこと) https://www.nhs.uk/conditions/bacterial-vaginosis/