【セカンドバージン】久しぶりで出血したときは?

何年ぶりかの性行為。緊張しながらも、なんとか終えてほっとしたのもつかの間、トイレで下着に血がついているのに気づいた。生理の時期でもないのに、どうして?もしかして何かの病気?そんな不安で、眠れなくなってしまうこともありますよね。
このページでは、久しぶりの性行為のあとに出血したときに考えられる理由と、婦人科で相談したい目安をまとめました。ここに書くのは一般的な情報です。からだの状態は人によってちがうので、気になるときは婦人科で相談してください。
久しぶりで出血しやすい理由
| 理由 | どんなことが起きているか |
|---|---|
| こすれ | 潤いが足りないまま動くと、腟の入り口や内側がこすれる |
| 乾燥 | 年齢・授乳・ストレスなどで腟の粘膜が乾きやすくなっている |
| 小さな傷 | 入り口の皮膚や粘膜に、目に見えないほどの傷ができる |
| 緊張 | からだがこわばって、入り口がきつくなる |
| 粘膜の薄さ | 閉経のあとは、腟の粘膜が薄くなりやすい |
久しぶりだと、潤いが十分になる前に挿入してしまったり、緊張でからだがこわばったりしやすいんです。そのために、粘膜がこすれて小さな傷ができ、少量の出血につながることがあります。
様子をみることが多い場合
次のような場合は、こすれや小さな傷による出血のことが多いと言われています。
- 量が少なく、ティッシュや下着に少しつく程度
- その日のうちか、翌日には止まる
- 痛みがあっても軽く、だんだん引いていく
- 1回だけで、くり返していない
ただし、「たぶん大丈夫」と自分だけで決めつけず、気になる気持ちが続くなら相談してかまいません。
婦人科で相談したい目安
| こんなとき | 理由 |
|---|---|
| 性行為のたびに出血する | くり返す出血は、ほかの原因がないか確かめたい |
| 出血が何日も続く・量が多い | 傷が深い、ほかの原因がある可能性 |
| 閉経のあとに出血した | 閉経後の出血は、婦人科で診てもらうことが大切とされる |
| 性行為と関係なく出血がある | 月経以外の不正な出血 |
| おりものの色やにおいが変わった | 感染症などの可能性 |
| 強い痛み・発熱がある | 早めの受診が必要なことがある |
日本産科婦人科学会は、性交時の出血や月経以外の不正な出血を、子宮頸がんの症状のひとつとして挙げています。また日本婦人科腫瘍学会は、不正な出血が長く続く場合や、閉経後に出血がみられる場合は、婦人科で診てもらうことが重要としています。こわがらせるためではなく、「くり返す出血」「閉経後の出血」は確かめておきたいサイン、と知っておいてください。
子宮頸がん検診を受けているか
しばらく検診を受けていない人は、出血をきっかけに検診も一緒に受けておくと安心です。久しぶりの性行為の前に受けておくのもひとつの方法です。
次に向けてできること
| できること | ポイント |
|---|---|
| ふれあいの時間を長くとる | 潤いが出るまで、挿入を急がない |
| 潤滑ゼリーを使う | 水性で、コンドームと使えるものを |
| ゆっくり、少しずつ | 痛みがあれば止まる |
| 体位を選ぶ | 自分で深さや速さを調整しやすい姿勢を |
| 傷が治るまで休む | 出血や痛みがあるうちは、無理に続けない |
閉経のあとの乾燥が気になるなら
閉経のあとは、腟の粘膜が薄く乾きやすくなり、性行為のときに痛みや出血が起きやすくなることがあります。潤滑剤や腟の保湿剤が役立つことがあり、婦人科で相談できる治療もあります。くわしくは「閉経のあとの腟の乾燥と、久しぶりの性行為」に。
相手に伝えたいこと
出血したことを、相手に言いにくいこともありますよね。でも、伝えておくと、次からゆっくり進めてもらいやすくなります。「久しぶりで少し出血しちゃった。次はもっとゆっくりがいいな」くらいで十分です。相手を責める言い方にしないことが、話しやすさにつながります。
出血したあとの過ごし方
出血に気づいたら、まずはからだを休めてください。
| すること | ポイント |
|---|---|
| 清潔にする | ぬるま湯でやさしく洗う。ゴシゴシこすらない |
| ナプキンをあてる | 量や色を確かめやすい |
| 量と日数を覚えておく | 受診するときに伝えやすい |
| しばらく性行為を休む | 傷が治るまで、無理に再開しない |
| 痛み・熱を見ておく | 強い痛みや発熱があれば早めに受診 |
受診するときは、「いつ性行為をしたか」「出血はどのくらいの量で、何日続いたか」「最後の月経はいつか」「閉経しているか」を伝えると、医師も状況をつかみやすくなります。メモにして持っていくと安心です。
出血の色や量の見方
出血といっても、見た目はさまざまです。
| 見た目 | 考えられること |
|---|---|
| ピンク色で少量 | こすれによる小さな傷のことが多い |
| 鮮やかな赤で少量 | 入り口近くの傷のことがある |
| 茶色っぽい | 時間がたった血のことが多い |
| 量が多い・かたまりがある | 傷が深い、またはほかの原因の可能性。早めに受診 |
色や量だけで原因を決めることはできません。あくまで目安として、気になるときは婦人科で相談してください。
自分を責めないで
久しぶりの性行為で出血すると、「やっぱり無理だったのかな」「からだがおかしくなったのかな」と落ち込んでしまうことがあります。でも、ブランクのあとのからだは、潤いや柔らかさが戻るまでに時間がかかることがあるものです。出血は、からだからの「もう少しゆっくりで」というサインだと受け止めて、次に生かしてください。
出血をこわがりすぎないために
出血を経験すると、次の性行為がこわくなることもあります。でも、原因が分かって、対策ができれば、多くの場合は次につなげられます。こわさが強いときは、「久しぶりがこわくて踏み出せないとき」のページも読んでみてください。
よくある疑問
出血したら、性感染症の心配もある?
出血そのものが性感染症のサインとは限りませんが、新しい相手とコンドームなしで性行為をしたなら、検査を考えてもいいと思います。保健所では無料・匿名で受けられるところが多いです。
次もまた出血したらと思うとこわい
こわさがあると、からだがこわばって、かえって痛みや出血が起きやすくなります。次は挿入をしない日にする、潤滑ゼリーを使う、など、こわさを減らす工夫から始めてみてください。
妊娠の可能性は?
避妊をしていなかったなら、出血があっても妊娠の可能性はあります。心配なときは、緊急避妊薬について早めに医療機関や薬局で相談してください。
出血のあと、いつから再開していい?
痛みと出血がすっかりおさまってからにしてください。傷の治り方には個人差があるので、何日と決まってはいません。受診したなら、医師に目安を聞いておくと安心です。
相手のやり方が強すぎた気がする
動きが速い、力が強いと、こすれや傷ができやすくなります。「もう少しゆっくりがいい」と伝えるのは、わがままではありません。2人で心地よく過ごすために必要な会話です。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 出血がくり返す・閉経後の出血 | 婦人科 |
| 性感染症が心配 | 保健所・婦人科 |
| 避妊に失敗したかも | 婦人科・緊急避妊薬を扱う薬局 |
まとめ
久しぶりの性行為のあとの出血は、こすれや乾燥、緊張による小さな傷が理由のことも多いものです。少量で1回きりなら、様子をみることが多いと言われています。でも、性行為のたびに出血する、何日も続く、閉経のあとに出血した、というときは、婦人科で相談したいサインです。次は潤滑ゼリーと、ゆっくり進むことから始めてみてください。
- 日本産科婦人科学会「子宮頸がん」(症状:性交時の出血・不正な性器出血) https://www.jsog.or.jp/citizen/5713/
- 日本婦人科腫瘍学会「子宮体がん」(閉経後の出血は婦人科で診てもらうことが重要) https://jsgo.or.jp/public/taigan.html
- MSDマニュアル家庭版「閉経」(腟の粘膜の乾燥と性交時の痛み) https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/22-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E9%96%89%E7%B5%8C/%E9%96%89%E7%B5%8C