【セカンドバージン】久しぶりがこわくて踏み出せないとき

気になる人ができた。食事に行く回数も増えて、いい雰囲気になってきた。でも、その先のことを考えると、急にこわくなってしまう。何年もしていないから、痛いかもしれない。からだも変わったし、見られたくない。うまくできなかったら、がっかりされるかも。そう思うと、わざと距離をおいてしまう。そんな自分に、もどかしさを感じている人もいるのではないでしょうか。
このページでは、久しぶりの性行為がこわいときに、その気持ちを整理する方法をまとめました。
こわさの正体を分けてみる
「こわい」という気持ちは、ひとかたまりで抱えていると、とても大きく感じます。でも、分けてみると、いくつかの種類に分かれることが多いんです。
| こわさの種類 | よくある気持ち |
|---|---|
| 痛みがこわい | 久しぶりで痛いかもしれない |
| 比べられるのがこわい | 相手の過去の人と比べられるかも |
| 見られるのがこわい | 体型や年齢の変化を見られたくない |
| うまくできないのがこわい | やり方を忘れた、相手をがっかりさせるかも |
| 関係が変わるのがこわい | 体の関係になったら、関係が壊れるかも |
| 過去のつらい経験 | 以前の性行為で、いやな思いをしたことがある |
自分のこわさがどれに近いか、紙に書き出してみてください。ひとつのこともあれば、いくつも重なっていることもあります。
こわさごとの小さな一歩
| こわさ | 小さな一歩 |
|---|---|
| 痛み | 潤滑ゼリーを用意する。ひとりの時間でからだの感覚を確かめる |
| 比べられる | 「久しぶりなんだ」と先に伝える |
| 見られる | 明かりを落とす・肌着を着たままでいいと決める |
| うまくできない | 挿入をゴールにしないと決める |
| 関係が変わる | 体の関係の前に、気持ちや関係のことを話す |
| 過去のつらい経験 | 信頼できる人や専門家に話してみる |
大きな一歩を踏み出す必要はありません。こわさをひとつずつ小さくしていけば、気づいたときには、こわさの大きさが変わっていることもあるんです。
相手に伝えるという一歩
こわさを相手に伝えるのは、勇気がいります。でも、伝えることで、こわさが半分になることもあります。
- 「久しぶりだから、ちょっとこわいんだ」
- 「ゆっくりでいいかな」
- 「途中でやめたくなったら言ってもいい?」
こう伝えたときに、「大丈夫、急がないよ」と言ってくれる相手なら、安心して少しずつ進めていけます。反対に、急かしたり、こわさを笑ったりする相手なら、その関係を考え直していいと思います。
無理に踏み出さなくていい
こわさを感じるのは、自分を守ろうとするからだの自然な反応です。こわさを無視して進むと、からだがこわばって、痛みが強くなったり、つらい記憶が残ったりすることがあります。
| 踏み出してもいいサイン | もう少し待っていいサイン |
|---|---|
| こわさより「ふれたい」気持ちが大きい | こわさのほうがずっと大きい |
| 相手に不安を話せる | 相手に何も言えない |
| やめたいときにやめられると思える | やめたら嫌われると思う |
「待っていいサイン」が多いなら、いまは急がなくていいんです。
過去のつらい経験があるとき
以前の性行為で、痛い思いをした、望まないことをされた、という経験があると、久しぶりの性行為がとくにこわく感じられることがあります。それは、あなたが弱いからではありません。
そうした経験がこわさの理由になっているときは、ひとりで抱えずに、信頼できる人や専門家に話してみてください。性暴力の被害の相談は、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891)で受け付けています。昔のことでも相談できます。
こわさとからだの関係
こわさを感じていると、からだは自然とこわばります。こわばったからだでは、潤いが出にくく、入り口もきつくなりやすいので、痛みが強くなることがあります。そして、その痛みがまた次のこわさにつながる。こうした悪い循環が起きやすいんです。
| 悪い循環 | 断ち切るための工夫 |
|---|---|
| こわい → からだがこわばる | 挿入をしない日をつくる |
| こわばる → 痛い | 潤滑ゼリーを使う・ゆっくり進む |
| 痛い → もっとこわくなる | 痛みが出たらすぐ止まると約束する |
この循環を知っておくだけでも、「自分がおかしいわけではない」と分かって、気持ちが少し楽になります。
段階を分けて進める
久しぶりのふれあいは、一度に全部しようとしなくていいんです。
| 段階 | 例 |
|---|---|
| 1 | 手をつなぐ・抱きしめ合う |
| 2 | キスをする・からだにふれ合う |
| 3 | 服を着たまま、くっついて眠る |
| 4 | 肌にふれ合う時間をもつ |
| 5 | 挿入をしてみる(してもしなくてもいい) |
どの段階で止まってもかまいません。次の段階に進むのは、今の段階が心地よいと思えてからで十分です。
こわさを否定しない
「こわいなんて情けない」と、自分を責めていませんか。こわさは、からだと心が自分を守ろうとしているサインです。こわさがあるのは、それだけ大切に考えている証拠でもあります。こわさを否定せず、「いまはこわいんだね」と認めてあげることが、一歩を踏み出す準備にもなるんです。
相手との時間を「練習」にしない
こわさを乗り越えようとして、「慣れるために早くしなきゃ」と自分を追いこむ人もいます。でも、こわさを抱えたまま無理に進むと、つらい記憶が残って、こわさがかえって強くなることがあります。相手との時間は、乗り越えるための練習ではなく、ふたりで心地よく過ごすための時間です。心地よいと思える範囲だけを大切にしてください。こわさが少しずつ小さくなっていくのは、安心できる時間を重ねた結果として、あとからついてくるものなんです。
よくある疑問
こわいのに、相手を待たせるのは悪い?
相手のペースに合わせるために、自分のこわさを我慢する必要はありません。こわさを伝えて、待ってもらうのは、悪いことではないんです。
こわさがずっと消えない
性への強いこわさが続いて、生活や関係に影響しているときは、婦人科や心療内科、カウンセリングで相談できます。
相手に「こわい」と言ったら、がっかりされない?
こわさを打ち明けてくれたことを、うれしく思う人も多いものです。こわさを話せる関係は、2人にとって大きな安心になります。
こわさを乗り越えるために、ひとりで練習したほうがいい?
ひとりの時間に自分のからだの感覚を確かめると、こわさが少し減る人もいます。ただ、無理に慣れようとしなくていいんです。心地よいと思える範囲で試してみてください。
久しぶりの日に、やっぱりこわくなったら
その日はやめてかまいません。「今日はくっついているだけがいいな」と伝えて、次の機会にすればいいんです。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 痛みへの不安・からだのこと | 婦人科・泌尿器科 |
| こわさが強く続く | 心療内科・カウンセリング |
| 過去の性暴力の被害 | ワンストップ支援センター(#8891) |
まとめ
久しぶりの性行為がこわいときは、こわさを「痛み」「比べられる」「見られる」「うまくできない」などに分けてみてください。分ければ、それぞれに小さな一歩が見つかります。相手に伝えることも、ひとつの一歩です。そして、こわさのほうがずっと大きいときは、無理に踏み出さなくていいんです。