【グッズ(大人のおもちゃ)】吸引バイブの使い方:当て方・角度・強さの上げ方

箱を開けて、充電もした。いざ使おうとしたら、思っていたよりずっと小さな口で、どこに当てればいいのか分からない。
吸引バイブは、当て方で感じ方が大きく変わるグッズです。同じ製品でも、口がぴったりくっついているかどうかで、「何も感じない」と「強すぎる」くらいの差が出ます。うまくいかなかったとしても、製品やからだの問題ではなく、当て方の問題であることがよくあります。
使う前の準備
| 準備 | 理由 |
|---|---|
| 充電しておく | 途中で弱くなると、感じ方が変わってしまう |
| 口の部分を洗う | 新品でも、製造や輸送のときのほこりがついていることがある |
| 手を洗い、爪を短くしておく | 指で位置を整えるときに、傷をつけないため |
| ローションを用意する | 口のふちが肌にくっつきやすくなる |
| タオルを1枚敷く | ローションや体液でシーツが濡れても気にならない |
| 時間と場所を決める | 家族の物音を気にしながらだと、集中しにくい |
ローションは、水溶性のものが合わせやすいです。シリコーン製のグッズに、シリコーンを使ったローションをつけると、表面を傷めることがあると言われています。製品の説明書に、使えるローションが書いてあればそれに従ってください。くわしくは「ローション(潤滑剤)の選び方」で。
まず手で試してみる
いきなりからだに当てる前に、電源を入れて、手で刺激を確かめておくと安心です。
- 指先を口にそっと入れて、どんなふうに吸われるかを感じる
- 手のひらに口を当てて、くっついたときと離れたときの音の違いを聞く
- 強さを1段ずつ上げて、どのくらい変わるかを知っておく
指先で「けっこう強い」と感じる段階は、クリトリスにはかなり強く感じます。指で確かめた強さより、2〜3段階下から始めるくらいでちょうどいいことが多いです。
当て方の手順
- からだを楽な姿勢にする。仰向けで膝を立てて、脚を少し開くと位置を合わせやすい
- 電源を入れて、いちばん弱い設定にする
- 口のふちに、ローションを米粒くらい少しだけつける
- 指でクリトリスのまわりの位置を確かめる
- 口のまん中にクリトリスがくるように、上からそっとかぶせる
- 口のふちが肌にふれて、すき間がなくなったところで止める。押しつけない
- 10〜20秒ほどそのままにして、どう感じるかを見る
- 何も感じなければ位置を少しずらす。強すぎれば少し浮かせる
電源は、当ててから入れるより、入れてから当てるほうが驚きにくいです。当ててから入れると、最初の一瞬の刺激が思ったより強く感じることがあります。
皮の上からか、直接か
クリトリスの先は、皮(包皮)で覆われています。いきなり直接当てると強すぎる人は、皮の上から口をかぶせてみてください。それでも刺激はちゃんと伝わります。
慣れてきて、もう少し強く感じたいときは、指で皮を少し上に引き上げて、口をかぶせる方法もあります。直接だと、同じ設定でもかなり強く感じます。どちらが心地いいかは、人によって違います。
角度と位置のさがし方
同じ場所に当てていても、口の向きを少し変えるだけで感じ方が変わります。
| 試すこと | どう変わるか |
|---|---|
| 真上からかぶせる | 刺激がまん中に集まる |
| 少し下(膣の入口側)から斜めに当てる | 先の部分より、根もと側に響きやすい |
| 少し上(おへそ側)から当てる | 皮の上から当てているのに近い、やわらかい感じになりやすい |
| 左右に1〜2ミリずらす | 左右どちらかのほうが感じやすい人もいる |
| ほんの少し浮かせる | すき間ができて、刺激が弱くなる |
位置を探すときは、強さを上げるより先に、角度を変えてみてください。弱い設定でも、ぴったり合う角度が見つかると、はっきり感じるようになることがあります。
姿勢を変えると当てやすくなる
| 姿勢 | 向いているとき |
|---|---|
| 仰向けで膝を立てる | はじめて使うとき。手元が見えやすい |
| 仰向けで腰の下にクッション | 角度を合わせにくいとき |
| 横向きで膝を軽く曲げる | 腕が疲れやすいとき |
| うつ伏せ | 本体を手で持たずに、からだの重みで当てたいとき。押しつけになりやすいので弱めに |
強さとモードの上げ方
多くの吸引バイブには、強さの段階と、リズムのパターン(モード)があります。
| 種類 | 感じ方 |
|---|---|
| 一定の強さ | 同じ刺激が続く。はじめはこれから |
| 波のように強弱がつく | ゆっくり高まる感じ |
| 短く区切る(パルス) | トントンと叩かれるような感じ |
| だんだん強くなる | 自動で上がっていく。強すぎたらすぐ戻せるように |
強さは、1段階上げたら少し待って、からだがなじんでから次へ。気持ちよくなってきたところで、ぐっと上げたくなりますが、急に上げると、気持ちよさより刺激の強さが勝ってしまうことがあります。
「あと少し」というところで同じ強さを保つほうが、上げ続けるよりイきやすい、と感じる人もいます。
吸いつきがうまくいかないとき
| 起きていること | 考えられること | 試すこと |
|---|---|---|
| 何も感じない | すき間があって、空気の波が逃げている | ローションを少し足す・角度を変える |
| 音が急に大きくなる | 口が肌から浮いている | もう一度そっとかぶせ直す |
| すぐ外れる | 押しつけすぎて、口がつぶれている | 力を抜いて、ふれるくらいに |
| 毛がはさまる | 毛でふちにすき間ができている | 毛を指でよける。整えておく人もいる |
| ピリッとする | 口のふちが同じところに強く当たっている | 少し浮かせる・位置をずらす |
| 刺激がぼやける | 口が大きすぎる | 替えの口があれば小さいほうに |
休むタイミング
吸引バイブは、短い時間でも強い刺激が伝わります。続けて長く使うと、赤みやヒリヒリが出ることがあります。
- ヒリヒリする・赤くなった:その日はおしまいに
- 感覚がぼんやりしてきた:いったん離して休む
- イったあと、くすぐったい・痛い:イったあとは敏感になりやすいので、すぐ離す
使ったあとに、しびれたような感覚が少し残ることがあります。国際性医学会(ISSM)は、バイブのあとのしびれの多くは短い時間で戻ると紹介しています。戻らないとき、何日も続くときは婦人科で相談してください。しびれと感度のことは「吸引バイブに慣れると、ほかで感じなくなる?」に書いています。
お風呂で使うとき
防水の製品なら、お風呂で使う人もいます。説明書の防水の書き方を確かめてください。
| 説明書の書き方の例 | 意味の目安 |
|---|---|
| 生活防水・しぶきに強い | 水しぶきがかかっても大丈夫。お湯に沈めるのは避ける |
| 水に沈めても使える・完全防水 | お湯の中で使える。時間や深さの決まりがあれば守る |
お湯の中では、空気ではなく水が口の中を押したり引いたりするので、感じ方が変わります。弱く感じる人も、強く感じる人もいます。長湯でのぼせないように、足元が滑らないように、気をつけてください。充電口のふたがある製品は、閉まっているかを確かめてから。
使ったあと
使い終わったら、すぐに口の部分を洗います。口の中に体液やローションが残りやすいので、外側だけ拭いて終わりにしないでください。洗い方は「吸引バイブのお手入れ」でくわしく書いています。
よくある疑問
何分くらい使うもの?
決まった時間はありません。数分でイく人もいれば、休みながら20〜30分かける人もいます。時間より、赤みやヒリヒリが出ていないかを目安にしてください。
イったあとも続けていい?
続けてイける人もいますが、イった直後は敏感になっていて、同じ刺激が痛く感じることがよくあります。続けたいときは、一度離して、弱い設定から。「続けてイク・からだが震えるのはなぜ?」も参考にしてください。
横になったまま手が疲れる
本体を持つ腕が疲れやすいときは、横向きの姿勢にしたり、肘をクッションに乗せたりすると楽になります。持ち手が長い形や、ボタンが押しやすい形の製品もあります。選び方は「吸引バイブの選び方」で。
音が気になって集中できない
口が肌にぴったりくっついているときは、離れているときより音が小さくなります。布団をかける、音楽をかけるなども手です。それでも気になるなら、静かな製品を選び直すことも考えてみてください。
中に入れながら使える?
吸引バイブと、中に入れるグッズを一緒に使う人もいます。吸引と挿入の部分が一体になった製品もあります。パートナーとのセックス中に使う話は「吸引バイブをパートナーと使う」で。
相談できるところ
| 困っていること | 相談先 |
|---|---|
| 痛み・腫れ・しびれが続く | 婦人科 |
| 使うたびに痛くて、ほかの刺激でも痛い | 婦人科 |
当て方は、何度か使ううちに自然と分かってきます。最初の1回で「よく分からなかった」としても、角度と強さを変えて、また試してみてください。
- 国際性医学会(ISSM)「Is "dead vagina syndrome" a real medical condition?」 https://www.issm.info/sexual-health-qa/is-dead-vagina-syndrome-a-real-medical-condition