【はじめて・処女】処女のはじめては痛い?

はじめての性行為について、いちばん多い不安が「痛み」ではないでしょうか。友だちから「すごく痛かった」と聞いた。ネットで「激痛」という言葉を見た。漫画やドラマでは、痛みに耐える場面が描かれている。そういう話を聞くほど、こわさがふくらんでいきますよね。
でも、はじめての痛みは、誰にでも同じように起こるものではありません。ほとんど痛みを感じなかった人もいれば、少しの違和感だけだった人もいます。そして、痛みの多くは、準備と進め方で減らせると言われているんです。
このページでは、はじめての痛みがなぜ起こるのか、どうすれば和らげられるのか、どんな痛みなら相談したほうがいいのかをまとめました。痛みをこわがる人にも、相手の痛みを心配する人にも読んでほしい内容です。
痛みにつながること
| こと | 例 |
|---|---|
| 緊張 | からだに力が入ると、入り口がこわばる |
| 潤いの不足 | 準備の時間が短い |
| 急ぐ | ペースが合っていない |
| 角度・深さ | 合わない角度、急に深く入る |
| 不安 | 「痛いはず」と思って身構える |
緊張がいちばんの原因になりやすい
はじめてのときは、どうしても緊張しますよね。緊張すると、膣の入り口のまわりの筋肉がぎゅっとこわばります。こわばった状態で挿入しようとすると、痛みが出やすいんです。
さらに、緊張していると、からだの潤いも出にくくなります。この2つが重なると、痛みが強くなりやすいと言われています。くわしくは「緊張すると痛いのはなぜ?」でまとめています。
潤いが足りないと、こすれて痛い
膣の潤いは、性的に興奮することで出てきます。でも、緊張していたり、ふれあう時間が短かったりすると、十分に潤う前に挿入してしまうことがあります。乾いたままこすれると、痛みや小さな傷の原因になるんです。
処女膜が「破れる」痛み、ではない
「処女膜が破れるから痛い」と思っている人も多いですよね。でも、処女膜は膣の入り口をふさぐ膜ではなく、入り口のまわりのひだのようなものです。はじめての性行為で伸びたり形が変わったりすることはあっても、「膜が破れる」わけではありません。痛みの多くは、緊張と潤いの不足から来ていると考えられています。
和らげる工夫
- 前戯の時間をゆっくりとる
- 潤滑ゼリーを使う
- 痛いときは「止めて」と言える約束をしておく
- 力を抜ける姿勢を選ぶ
- 息を長く吐いて、からだの力を抜く
準備の段階でできること
| 準備 | ポイント |
|---|---|
| 潤滑ゼリーを用意 | 水性で「コンドーム対応」のもの |
| 止める約束 | 「痛いときは止めてね」と先に伝える |
| 時間の余裕 | 急がなくていい日を選ぶ |
| 安心できる相手 | 「止めて」と言える人かどうか |
当日にできること
| 工夫 | ポイント |
|---|---|
| ふれあいに時間をかける | 「もう大丈夫かな」と思ってから、さらに少し |
| ゆっくり、少しずつ | 一気に入れず、様子を見ながら |
| 姿勢を選ぶ | 力を抜けて、深さを調整しやすい姿勢 |
| 声をかけ合う | 「痛くない?」「大丈夫?」 |
はじめてに向く姿勢については「はじめてに向く姿勢」で、潤滑ゼリーの選び方は「はじめての潤滑ゼリーの選び方と使い方」でまとめています。
「少しの違和感」と「相談したい痛み」
| 感じ方 | 目安 |
|---|---|
| 入り口が押される感じ・少しの違和感 | はじめてではよくあること |
| 強い痛みが続く | いったん止めて、日を改める |
| 毎回痛くて進められない | 婦人科で相談する。治療で楽になる原因が見つかることもある |
| 終わったあとも痛みが何日も続く | 傷や炎症がないか、婦人科で確かめる |
痛みは「いったん止まって」というからだのサインです。我慢して続けると、次が怖くなりやすくなります。止めることは失敗ではありません。
我慢しないほうがいい理由
はじめてで強い痛みを我慢すると、「性行為=痛いもの」という記憶が残りやすくなります。すると、次のときに身構えて、また痛くなる。この悪循環に入ると、抜け出すのに時間がかかることがあるんです。だからこそ、痛いときは止める。それが、次につながる選択です。
出血について
出血は少しあることも、まったくないこともあります。強い痛みや出血が続くときは、婦人科で相談してください。
出血があっても、多くは少量ですぐに止まります。出血の有無は、経験の有無の証明にもなりません。気にしすぎなくていいんです。くわしくは「はじめてで出血する?しない?」でまとめています。
相手の側にできること
相手がはじめてのときは、痛みにいちばん気を配ってあげてください。
| できること | 例 |
|---|---|
| 急がない | 挿入を急がず、ふれあいの時間を長く |
| 表情を見る | 顔をしかめていたら、止まって声をかける |
| 先に約束する | 「痛かったら言ってね、すぐ止めるよ」 |
| 止めたあとも責めない | 「言ってくれてありがとう」と受け止める |
よくある疑問
何回目くらいから痛くなくなる?
人によります。はじめから痛くない人もいれば、何回か経験して慣れていく人もいます。毎回痛みが続く場合は、ほかに原因があるかもしれないので、婦人科で相談してください。
痛み止めを飲んでおけばいい?
痛み止めで和らぐこともあるかもしれませんが、痛みは「止まって」というサインでもあります。サインを消して無理をするより、準備と進め方で痛みを減らすほうが大切です。
痛くなかったら、おかしい?
おかしくありません。はじめてでもほとんど痛くない人はいます。
痛みへのこわさを小さくするために
はじめての前から、痛みのことがこわくてたまらない、という人もいますよね。こわさは、知らないことから大きくなります。
| こわさのもと | 知っておくと楽になること |
|---|---|
| 「激痛」という話を聞いた | 痛みの感じ方は人それぞれ。痛くない人もいる |
| 膜が破れると思っている | 処女膜は破れる膜ではない |
| 止められないと思っている | どの段階でも止めていい |
| 準備の方法を知らない | 潤滑ゼリーや時間のかけ方で変わる |
自分の指で、入り口のあたりにやさしく触れてみて、どんな感覚か確かめておく人もいます。もちろん無理にする必要はありませんが、自分のからだを少し知っておくと、「未知のもの」へのこわさは小さくなります。
痛みを伝えるための言葉
痛いと感じたとき、うまく言葉にできないこともありますよね。短い言葉をいくつか決めておくと、伝えやすくなります。
| 伝えたいこと | 言葉の例 |
|---|---|
| 少し待ってほしい | 「ちょっと待って」 |
| 痛い | 「痛い、止めて」 |
| ゆっくりなら大丈夫そう | 「もう少しゆっくり」 |
| 今日はやめたい | 「今日はここまでにしたい」 |
声に出すのがむずかしいときは、相手の腕をぎゅっと握る、肩をたたく、といった合図を前もって決めておくのもいい方法です。言葉でも合図でも、伝わることがいちばん大切なんです。
痛くなかった人も、痛かった人も
はじめてが痛かった人もいれば、ほとんど痛くなかった人もいます。どちらも自然なことで、どちらかが「普通」というわけではありません。人の体験談と比べすぎず、自分のからだの声を大切にしてください。
痛みがこわくて先に進めないとき
はじめての前から痛みがこわくて、なかなか先に進めないこともありますよね。それは臆病なのではなく、からだを守ろうとする自然な反応です。こわさが強いときは、ふれあうだけの日を何度か重ねて、安心を積み上げてから進めばいいんです。婦人科で「痛みが不安」と相談してみるのもひとつの方法です。
まとめ
はじめての痛みは、誰にでも同じように起こるものではありません。痛みの大きな理由は、緊張と潤いの不足。ふれあいに時間をかける、潤滑ゼリーを使う、止める約束をしておく、力を抜ける姿勢を選ぶ。こうした準備で、痛みは和らぐことが多いんです。痛いときは止めていい。それが、次につながるいちばんの方法です。
- ヘルスケアラボ「性交痛と性交障害」 https://w-health.jp/sexual_concerns/coital_pain/