【はじめて・処女】処女膜再生の手術とは?受ける前に知っておきたいこと

前の恋人と経験があることを、新しい相手に知られたくない。家族や相手の家から、結婚の前に「処女であること」を求められている。はじめてのときに出血しなかったことで、相手に疑われた。処女膜再生の手術を調べる人の背景はさまざまです。このページでは、手術について知っておきたいことと、考えるときの視点をまとめました。
処女膜とは
処女膜は、腟の入り口のまわりにある、ひだのような薄い組織です。完全にふさがった膜ではなく、形・厚さ・広がりは人によってとても違います。運動や生理用品の使用などで変化することもあり、はじめての性交で出血しない人もたくさんいます。くわしくは「処女膜とは?」「はじめてで出血する?しない?」に書いています。
処女膜で性経験は分からない
WHO(世界保健機関)などの国連機関は、2018年に、いわゆる「処女検査」の廃止を求める共同声明を出しています。その中で、
- 女性が性交をしたかどうかを証明できる検査は存在しない
- 処女膜の見た目から、性交の経験があるかどうかは判断できない
とされています。処女膜の形で「処女かどうか」を確かめることは、医学的にできないということです。
処女膜再生の手術とは
| 中身 | 説明 |
|---|---|
| 方法 | 処女膜の部分を縫い合わせる・形を整えるなど。医療機関によって方法が違う |
| 目的とされること | 処女膜の形を整える・次の性交で出血しやすくする、など |
| 区分 | 婦人科形成(美容婦人科)の自由診療 |
手術をしても、次の性交で必ず出血するとは限りません。また、手術で「処女に戻る」わけではありません。
費用・ダウンタイム・リスクの目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 費用 | 婦人科形成の手術は6万〜55万円くらいの幅(内容で大きく変わる) |
| ダウンタイム | 腫れ・痛み・出血が数日〜1週間ほど。傷が落ち着くまで性行為は控える |
| リスク | 痛み・出血・感染・傷あと・次の性交で強い痛みが出る・期待と違う |
※自由診療のため、医療機関ごとに大きく違います。比較サイトに掲載された婦人科形成の相場(2023年時点の情報)をもとにした目安で、処女膜再生だけの相場ではありません。受ける前に、その医療機関で総額を確かめてください。
考えるときの視点
| 問いかけ | 理由 |
|---|---|
| 自分のための手術か、誰かに求められているからか | 誰かの要求のためだけなら、その関係を見直すことも大事 |
| 相手は、処女膜で性経験が分かると思っていないか | 医学的には分からない |
| 手術をしたことが、あとで関係の負担にならないか | 隠しごとがつらくなることも |
| 費用とリスクに見合うか | 自由診療・痛み・期待と違う可能性 |
自分の経験を、相手にどこまで話すかは、自分で決めていいことです。過去の経験を責めたり、「処女でなければ価値がない」と言ったりする相手との関係は、立ち止まって考えてもいいものです。
誰かに求められているとき
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| 家族や相手から、処女であることを強く求められている | 女性の相談窓口・配偶者暴力相談支援センター |
| 検査や手術を受けるよう強要されている | 同上。性暴力に関する相談窓口 |
| 経験を理由に、暴力・脅し・束縛を受けている | 警察・配偶者暴力相談支援センター |
検査や手術を強要されるのは、あなたの体と心を傷つける行為です。ひとりで決めずに、相談してください。
受ける前に確かめたいこと
| 確かめること |
|---|
| 医師の診察と説明(何を、どのように) |
| 期待できること・できないこと(出血するとは限らない) |
| リスクと、性行為を再開できる時期 |
| 総額 |
| その日に決めないこと |
「処女かどうか」を確かめる習慣について
処女膜再生の手術を考える背景には、結婚相手や家族、相手の文化の中で、「初めてのときに出血すること」や「処女であること」を求められる、という事情があることがあります。初夜に出血があるかどうかで女性の価値が決められたり、結婚の前に「処女検査」を求められたりする習慣は、世界のいくつかの地域にいまも残っています。
WHO(世界保健機関)や国連の機関は、2018年に、こうした「処女検査」は医学的な根拠がなく、女性の人権を侵すものだとして、やめるよう呼びかける声明を出しています。処女膜の見た目からは、性経験があるかどうかを判断することはできないからです。
もしあなたが、家族や相手から処女であることを証明するよう求められていて、そのために手術を考えているなら、それはあなたひとりで背負うべき問題ではありません。手術を受けるかどうかとは別に、相談できる場所があることを知っておいてください。
初めてのときに出血しない人は多い
初めての性行為で出血する人もいれば、まったく出血しない人もいます。処女膜の形や厚さ、伸びやすさは人によって違い、もともとほとんどない人、運動やタンポンの使用で形が変わっている人もいます。出血するかどうかは、性経験があるかどうかの目印にはなりません。
| よくある思いこみ | 実際 |
|---|---|
| 初めてなら必ず出血する | 出血しない人も多い |
| 出血しなければ初めてではない | 出血で性経験は判断できない |
| 処女膜は1回で破れてなくなる | 伸びたり、少しずつ形が変わったりする |
| 医師が見れば処女か分かる | 見た目では判断できない |
手術以外の選択肢
| 選択肢 | 中身 |
|---|---|
| 相手と話し合う | 処女膜についての正しい情報を一緒に読む |
| 信頼できる人に相談する | 家族・友人・支援団体 |
| 婦人科で相談する | からだのこと・手術の必要性 |
| 専門の相談窓口 | 結婚の強要・暴力があるとき |
よくある疑問
処女膜は、性経験で必ず破れる?
人によって違います。経験があっても形があまり変わらない人も、経験がなくても運動などで変わる人もいます。
手術をしたら、相手に分かる?
見た目で分かるとは限りませんが、手術のあとの状態は人によって違います。
何歳から受けられる?
医療機関によって決まりがあります。ロコペリは20歳以上の方を対象にしています。
手術をすれば、必ず初めてのときに出血する?
必ず出血するとは限りません。手術の方法や、そのときのからだの状態によって変わります。出血することを約束するような説明には注意してください。
結婚相手に処女であることを証明するよう言われている
処女であることを確かめる方法は、医学的にありません。証明を強く求められたり、結婚を強制されたりしているなら、ひとりで抱えずに、配偶者暴力相談支援センターや「#8008(はれれば)」などの窓口に相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 手術のこと・痛み・出血 | 婦人科 |
| 処女であることを強要されている | 女性の相談窓口・配偶者暴力相談支援センター |
| 契約のトラブル | 消費者ホットライン188 |
処女膜の形で、処女かどうかは分かりません。手術を考えるときは、それが誰のための手術なのかを、一度立ち止まって考えてみてください。
- WHO「Eliminating virginity testing: an interagency statement」(2018年) https://www.who.int/publications/i/item/eliminating-virginity-testing-an-interagency-statement
- 厚生労働省「確認してください!美容医療の施術を受ける前にもう一度!」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04978.html