【はじめて・処女】「処女を卒業しなくてもいい」と思うとき

「処女卒業」という言葉を検索して、方法やサービスの情報をたくさん読んだ。でも読めば読むほど、「本当に自分はしたいのかな」と分からなくなってきた。周りに合わせたいだけかもしれない。焦っているのは、自分の気持ちじゃなくて、周りの目のほうかもしれない。そんなふうに感じたこと、ありませんか。
このページでは、「卒業しなくてもいいかも」と思う気持ちを、否定せずに整理してみます。
卒業しない選択は、おかしくない
性経験は、年齢がきたら済ませなければいけないものではありません。
| よく聞く言葉 | 考え方 |
|---|---|
| 「〇歳までに経験しないと」 | 年齢の決まりはない |
| 「経験しないと一人前じゃない」 | 経験と人としての成熟は別のもの |
| 「処女は重いと思われる」 | 経験の有無で人の重さは決まらない |
| 「もったいない」 | 自分のからだは、自分が使い方を決めていい |
国の調査では、20代後半の未婚女性の4割ほどが性交経験なしでした。「まだ」の人も、「しないと決めた」人も、どちらも珍しくないんです。
「したい」のか「しなきゃ」なのか
| 気持ち | 出どころ |
|---|---|
| 好きな人とつながりたい | 自分の中から出てきた「したい」 |
| からだのことを知りたい | 自分の中から出てきた「したい」 |
| 友だちに置いていかれたくない | 周りから来た「しなきゃ」 |
| 恥ずかしいと思われたくない | 周りから来た「しなきゃ」 |
| 結婚の前に経験しておかないと | 周りから来た「しなきゃ」 |
「しなきゃ」が多いなら、いまは急がなくていいサインかもしれません。周りの目のための経験は、終わったあとに「何のためだったんだろう」と感じやすいんです。
周りに言われたときの返し方
- 「そういうのは自分のペースで決めてるんだ」
- 「いまは興味がわかなくて」
- 「その話、あんまりしたくないな」
説明する義務はありません。からかいや詮索が続くなら、その人とは距離をおいてもかまいません。
気持ちが変わってもいい
いまは「しなくていい」と思っていても、好きな人ができて気持ちが変わることもあります。反対に、ずっと変わらない人もいます。どちらも自然なことです。
| いまの気持ち | これから |
|---|---|
| しなくていい | そのままでいい |
| いつかはしたいかも | 焦らず、そのときに考える |
| よく分からない | 分からないままでいい |
「いまの決め方」は、「一生の決め方」ではないんです。
性的な関心が少ないと感じる人へ
もともと性的なことへの関心が少ない、人に性的な魅力を感じにくい、という人もいます。そういうあり方を表す言葉に「アセクシュアル」があります。当てはまるかどうかを無理に決める必要はありませんが、同じように感じる人がいると知るだけで、楽になることもあります。
卒業しないと決めたときに知っておきたいこと
- 婦人科の検診は、性経験がなくても受けられる(内診が不安なら、先に伝えられる)
- からだの不調があるときは、性経験の有無に関係なく婦人科で相談できる
- パートナーができたら、自分の気持ちを言葉にして伝えていい
「しなくてもいい」と思ったときの、からだのこと
性経験がなくても、からだのことは知っておいて損はありません。
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| 婦人科の検診 | 性経験がなくても受けられる。内診が不安なら、受付や医師に伝えられる |
| 子宮頸がん検診 | 性経験のない人は、受けるかどうかを医師と相談できる |
| 生理の悩み | 生理痛や不順は、性経験に関係なく婦人科で相談できる |
| 自分のからだを知る | ひとりの時間に、自分のからだにふれて知るのも自由 |
「処女だから婦人科に行きにくい」と感じる人もいますが、婦人科は性経験のない人もたくさん受診しています。
周りの「普通」から少し離れてみる
SNSや雑誌では、恋愛や性の経験があることが「普通」のように描かれがちです。そういう情報にふれ続けていると、自分の気持ちが分からなくなることがあります。
| 試してみたいこと | 中身 |
|---|---|
| 情報を見る時間を減らす | 「処女卒業」の情報を読みすぎない日をつくる |
| 自分の好きなことに時間を使う | 気持ちが自分に戻ってくる |
| 書き出してみる | 「したい」「しなきゃ」を紙に分けて書く |
少し離れてみたあとで、「やっぱりしたい」と思えば、そのときに考えればいいんです。
パートナーができたときの伝え方
いまは卒業しなくていいと思っていても、大切な人ができることもあります。そのときは、自分の気持ちを言葉にして伝えてかまいません。
- 「いまは、そういうことをしたい気持ちがあまりないんだ」
- 「急がないでくれるとうれしい」
- 「ふれあうのは好きだけど、その先はまだ考えたい」
気持ちを尊重してくれる相手かどうかは、関係を続けるうえでの大切な手がかりになります。
「卒業」という言葉から離れてみる
「処女卒業」という言い方には、処女が「早く出ていくべき場所」のような響きがありますよね。でも、性経験がない状態は、何かが足りない状態ではありません。
| 言い方 | 受け取り方の例 |
|---|---|
| 処女を卒業する | 経験して「次の段階に進む」イメージ |
| はじめての経験をする | ひとつの出来事として受け止めるイメージ |
| 経験しないことを選ぶ | 自分で決めた生き方のひとつ |
言葉を変えるだけで、気持ちが少し軽くなることもあります。自分にしっくりくる言葉で、自分の気持ちを考えてみてください。
処女であることを、自分で大切にしていい
処女であることを、恥ずかしいものとして隠す必要も、守らなければいけないものとして構える必要もありません。いまの自分のからだと気持ちを、そのまま大切にしていいんです。経験するかどうか、いつするかを決める権利は、いつでも自分にあります。周りの声より、自分の声を少しだけ大きく聞いてあげてください。
「しなくてもいい」と思える日もあれば、「やっぱり気になる」と揺れる日もあるかもしれません。揺れるのは、真剣に考えている証拠です。答えをすぐに出そうとせず、その時々の気持ちをそのまま受け止めてあげてください。焦って決めた答えより、時間をかけて出てきた答えのほうが、自分にしっくりくることが多いんです。
よくある疑問
結婚したい相手ができたら、どうすればいい?
性のことへの考え方は、人によってちがいます。早めに、自分の気持ちを話しておくと、すれちがいを防ぎやすくなります。
年齢が上がってからはじめてになるのは、大変?
はじめての年齢に決まりはありません。年齢を重ねてからのほうが、落ち着いて相手を選べるという面もあります。
卒業しないと、あとで後悔しない?
後悔するかどうかは、誰にも分かりません。ただ、周りに急かされて経験したことを後悔する人もいます。いまの自分の気持ちに正直でいることが、いちばん後悔の少ない選び方だと言えます。
家族に結婚や経験のことを聞かれてつらい
「その話はいまはしたくない」と伝えていいんです。家族であっても、からだや性のことは本人が決めることです。
まとめ
「処女を卒業しなくてもいい」と思う気持ちは、おかしくありません。性経験は、しなければいけないものではないからです。その気持ちが「したい」なのか「しなきゃ」なのかを分けて考えてみてください。いまの決め方は、一生の決め方ではありません。決めるのは、いつでも自分なんです。