【美容】CICA(ツボクサ)のスキンケアとは

マスクのあとが赤くなった、生理前に肌がざわざわする、ひげそりのあとがヒリヒリする。そんなとき、ドラッグストアで緑色のパッケージの「CICA」と書かれたクリームを見つけて、試してみた人もいると思います。韓国コスメから広まり、いまでは日本のメーカーからもたくさん出ています。
CICAとは
CICA(シカ)は、ツボクサ(学名 Centella asiatica)という植物の名前からきた呼び方です。ツボクサのエキスや、そこから取り出した成分(マデカッソシド・アシアチコシドなど)を使ったスキンケアを、まとめて「CICA」「シカ」と呼ぶことが多いです。
| 呼び方 | 中身 |
|---|---|
| CICA・シカ | ツボクサ由来の成分を使ったスキンケアの通称 |
| ツボクサエキス | 全成分に書かれる名前のひとつ |
| マデカッソシド・アシアチコシドなど | ツボクサから取り出された成分 |
「CICA」は医学の言葉ではなく、商品の呼び方です。どのくらいの量のツボクサ成分が入っているかは、製品ごとに違います。
肌荒れの時期に選ばれる理由
ツボクサは、昔から肌のための植物として使われてきた歴史があると言われ、化粧品では「肌を整える」「肌荒れを防ぐ」などの目的で使われています。
| よく選ばれる場面 | 考え方 |
|---|---|
| マスク・ひげそりのあとの肌荒れ | 保湿とあわせて肌を落ち着かせたいとき |
| 季節の変わり目のざわつき | 刺激の少ない保湿を探すとき |
| ニキビの赤みが気になるとき | ただし、ニキビの治療薬ではない |
化粧品として言えるのは「肌を整える」「うるおす」などの範囲です。医薬部外品で、認められた有効成分が入っている製品は、その範囲の効果(肌荒れを防ぐ など)を表示できます。「炎症を治す」「傷を治す」とまでは言えません。
植物の成分でもかぶれることがある
「植物由来だから肌にやさしい」と思われがちですが、植物のエキスでかぶれる人もいます。
| 起きることがある反応 | どうするか |
|---|---|
| 赤み・かゆみ | やめる。続くなら皮膚科 |
| ブツブツ | やめる |
| しみる | 肌が荒れているとき、ほかの成分(香料・アルコールなど)が合わないこともある |
肌が荒れているときほど、刺激に反応しやすくなっています。新しいCICAの製品を試すときは、腕の内側などで少し試してから顔に使うと安心です。試し方は「化粧品でかぶれたとき:パッチテストのしかた」に。
選び方
| 見るところ | ポイント |
|---|---|
| 形 | 化粧水・美容液・クリーム・パッドなど。いまのケアのどこに入れるか |
| 全成分 | ツボクサエキスなどが前のほうにあるか。香料・アルコールの有無 |
| 区分 | 化粧品か医薬部外品か |
| 使い心地 | 乾燥肌ならクリーム、脂性肌ならジェルや化粧水 |
「CICA」と大きく書かれていても、ツボクサの成分がほんの少ししか入っていないこともあります。全成分の並び順を見てみてください。
使い方
| 使い方 | ポイント |
|---|---|
| ふだんの保湿の一部に | 化粧水やクリームを置きかえる |
| 荒れた部分にだけ | 口まわり・ひげの部分などに重ねる |
| シートマスク・パッド | 肌が落ち着かない日に。ふやけるほど長くのせない |
荒れているときは、CICAを「足す」より、ほかの刺激の強い化粧品(ピーリング・レチノールなど)を「休む」ほうが大事なことも多いです。バリア機能の立て直し方は「肌のバリア機能とは?こわれるとどうなる?」にまとめています。
ほかの成分との組み合わせ
| 組み合わせ | 考え方 |
|---|---|
| CICA + セラミドなど保湿成分 | 一緒に配合された製品も多い。使いやすい |
| CICA + レチノール | レチノールの刺激が気になる時期に、保湿として使う人もいる |
| CICA + ナイアシンアミド | 一緒に配合された製品もある |
男性にも使いやすい
ひげそりのあとの肌荒れや、皮脂が多くて赤みが出やすい肌の人が、CICAのジェルやクリームを使う例は多いです。保湿のひとつとして取り入れやすい成分です。ひげそりのケアは「ひげそりの肌荒れ・青ひげ」に。
「肌荒れに効く」と言い切れない理由
CICAのスキンケアは、「肌荒れを鎮める」「肌を立て直す」といった言葉と一緒に紹介されることが多く、肌の調子が悪いときに手に取る人が増えています。ツボクサは、昔から傷のケアなどに使われてきた植物で、その成分について、さまざまな研究が行われています。
ただ、化粧品として売られているCICAの製品は、医薬品ではありません。化粧品は、肌を健やかに保つためのもので、肌荒れやニキビを「治す」と表示することはできません。商品によって、ツボクサのエキスがどのくらい入っているかも違います。
肌荒れがひどいとき、赤みやかゆみが続くときは、化粧品で何とかしようとするより、皮膚科で相談するほうが近道です。CICAは、肌の調子が落ち着いているときの、毎日のケアの選択肢のひとつとして考えてください。
製品の種類と使いどころ
| 種類 | 使いどころ |
|---|---|
| 化粧水 | 毎日の保湿に |
| クリーム | 乾燥が気になるとき・夜に |
| シートマスク | 特別な日のケアに |
| 部分用のジェル | 気になるところだけに |
季節ごとの使い方
| 季節 | 使い方の例 |
|---|---|
| 春 | 花粉・寒暖差で肌がゆらぐ時期に |
| 夏 | さっぱりしたジェルタイプ |
| 秋 | 日焼けのあとの保湿に |
| 冬 | クリームでしっかり保湿 |
成分表示の見方
| 表示の例 | 意味 |
|---|---|
| ツボクサエキス | ツボクサの抽出物 |
| アシアチコシド・マデカッソシド | ツボクサに含まれる成分の名前 |
| 表示の順番 | 一般に、配合量の多いものから書かれる(1%以下は順不同) |
よくある疑問
CICAはニキビに効く?
ニキビの治療薬ではありません。赤みが気になるときの保湿として使う人はいますが、ニキビがくり返すなら皮膚科で治療してください。
傷やただれに塗ってもいい?
化粧品は、傷やただれのある肌に使うものではありません。傷・やけど・ただれは、医療機関で相談してください。
毎日使っていい?
肌に合っていれば、ふだんの保湿として毎日使ってかまいません。シートマスクを毎日使うかどうかは「シートマスクは毎日していい?」を参考にしてください。
緑色のクリームは、赤みを隠すため?
緑色の化粧下地は、赤みを目立ちにくくする色の補正として使われます。CICAのクリームが緑色なのは、パッケージや製品の色の演出であることもあります。どちらの目的かは製品ごとに確かめてください。
敏感肌でも使える?
使える人が多いですが、植物エキスでかぶれる人もいます。少しずつ試してください。
CICAとほかの美容液を一緒に使っていい?
多くの場合は一緒に使えます。ただ、新しいものを一度にいくつも足すと、合わないときに原因が分かりにくくなります。ひとつずつ試してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 赤み・かゆみが続く | 皮膚科 |
| ニキビがくり返す | 皮膚科 |
| 選び方 | 薬局の薬剤師・化粧品売り場 |
CICAは、肌が落ち着かない時期の保湿の選択肢のひとつです。植物由来でも合わないことはあるので、少しずつ試してみてください。
- 厚生労働省「化粧品・医薬部外品等ホームページ」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/keshouhin
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A かぶれ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa4/index.html