【美容】シミ取りのレーザー・光治療とは

頬のシミをコンシーラーで隠すのに疲れた。レーザーで取れると聞いたけれど、かさぶたがどのくらい続くのか、仕事に支障はないのか、値段はどのくらいなのか分からない。光治療(フォトフェイシャルなど)もあると聞いて、ますます迷う。シミの治療は、種類と方法の組み合わせで結果が変わります。
レーザーと光治療の違い
| レーザー | 光治療(IPL) | |
|---|---|---|
| 光の種類 | 1つの波長の強い光 | 幅のある波長の光 |
| 当て方 | シミにピンポイントで | 顔全体に |
| 向いているシミ | くっきりした日光によるシミ・そばかす | 顔全体の薄いシミ・そばかす・赤み・くすみ |
| 回数 | 1回で薄くなることが多い | 何回か重ねる |
| ダウンタイム | かさぶた・テープの期間がある | 比較的短い |
レーザーには、Qスイッチレーザー・ピコレーザーなどの種類があります。弱い出力で顔全体に当てる「レーザートーニング」という方法もあり、肝斑の治療に使われることがあります。
シミの種類と向き不向き
| シミの種類 | 向いている治療の例 | 注意 |
|---|---|---|
| 日光によるシミ(老人性色素斑) | レーザー・光治療 | ― |
| そばかす | 光治療・レーザー | 再発しやすい |
| 肝斑 | 飲み薬・塗り薬・弱い出力のレーザー | 強いレーザーで濃くなることがある |
| 炎症後色素沈着 | 時間・塗り薬・ピーリング | 刺激で濃くなることがある |
| 盛り上がったシミ(脂漏性角化症) | レーザー・液体窒素など | 保険が使えることがある |
いくつかのシミが重なっていることも多いので、自分で決めつけず、医師に診てもらってください。シミの種類は「シミにも種類がある:肝斑・日光によるシミ・そばかす」に。
費用と回数の目安
| 施術 | 費用の目安 | 回数の目安 |
|---|---|---|
| シミ取りレーザー | 1回8,000〜20,000円くらい(大きさ・数で変わる) | 1回で薄くなることが多い |
| ピコレーザーの顔全体のトーニング | 1回1万円前後〜(医療機関で大きく違う) | 何回か |
| 光治療(IPL) | 1回10,000〜35,000円くらい | 4〜8回(2〜3週間ごと) |
※自由診療のため、医療機関ごとに大きく違います。比較サイトに掲載された相場(2020年時点の情報)や医療機関の公開料金表をもとにした目安です。「取り放題」のメニューもありますが、範囲や回数の条件を確かめてください。
ダウンタイム
| 施術 | よくある経過 |
|---|---|
| シミ取りレーザー | 赤み・腫れが3日ほど。かさぶたが1〜2週間で取れる。テープで保護する期間が2週間ほどのことも |
| 光治療 | 赤み・ほてりが数時間。シミが一時的に濃くなり、かさぶたのようにはがれることも(1週間ほど) |
| レーザートーニング | 赤みは短いことが多い |
レーザーのあと、一時的にシミが濃く見える時期(炎症後色素沈着)が出ることもあります。多くは時間とともに薄くなりますが、日焼けすると長引くことがあります。
受ける前の注意
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| シミの種類の診断 | 肝斑に強いレーザーは逆効果のことも |
| 病気のシミではないか | ほくろのがん(メラノーマ)などは別の治療が必要 |
| ダウンタイムと予定 | テープ・かさぶたの期間 |
| 日焼けしていないか | 日焼けした肌は受けられないことも |
| 費用の総額 | 個数・大きさ・回数 |
形がいびつ・急に大きくなる・色がまだら、などのシミは、皮膚科でまず診てもらってください。
施術のあとの日焼け対策
レーザーや光治療のあとは、紫外線で色素沈着が起きやすくなります。
| すること | ポイント |
|---|---|
| 日焼け止め | 毎日。塗り直しも |
| 帽子・日傘 | 顔を守る |
| テープ | 指示された期間は貼る |
| こすらない | かさぶたをはがさない |
日焼け止めの使い方は「日焼け止めのSPFとPA、どう選ぶ?」に。
デートの予定との組み方
シミ取りレーザーのあとは、テープを貼る期間があります。デートや写真の予定がある人は、2〜3週間ほど前には受けておくと安心です。光治療は、比較的予定に合わせやすいです。
「シミを取る」前に知っておきたいこと
シミ取りのレーザーは、狙ったシミに光を当てて、色のもとになるメラニンを壊す施術です。1回で目立たなくなるシミもあれば、何回か必要なシミもあります。広告では「1回でシミが消える」と書かれていることもありますが、実際の経過は、シミの種類や濃さ、肌の色、施術のあとのケアによって大きく変わります。
施術のあと、いったんかさぶたができ、それがはがれたあとに、一時的にシミが前より濃く見えることもあります(炎症後色素沈着)。この時期に「失敗した」と不安になる人もいますが、多くは時間とともに落ち着いていくと言われています。ただ、日焼けをすると長引くことがあるので、施術のあとの日焼け対策はとても大切です。
また、顔のシミには、いくつかの種類が混ざっていることがよくあります。とくに肝斑は、強いレーザーで悪化することがあるので、受ける前に、どのシミにどの治療をするのかを医師に確かめてください。
ほくろとシミの違い
| 項目 | シミ | ほくろ |
|---|---|---|
| 色 | 茶色っぽい | 茶色〜黒 |
| ふくらみ | 平らなことが多い | ふくらんでいることも |
| 原因 | 紫外線・年齢など | 色をつくる細胞が集まったもの |
急に大きくなる、形がいびつ、色にむらがある、出血する、といったほくろやシミは、皮膚がんのことがあります。レーザーで取る前に、皮膚科で見てもらってください。
テープを貼る期間の過ごし方
| 工夫 | 中身 |
|---|---|
| 肌色のテープを使う | 目立ちにくい |
| メイクで周りを整える | テープの上には塗らない |
| 予定の少ない時期を選ぶ | 1〜2週間ほどの目安 |
| マスクや眼鏡を使う | 場所によっては隠しやすい |
年間の計画
| 季節 | 考え方 |
|---|---|
| 秋〜冬 | 紫外線が少なく、受けやすい時期 |
| 春〜夏 | 日焼け対策をいつも以上にしっかり |
よくある疑問
シミは再発する?
取ったシミが再発することもあります。日焼け止めで、新しいシミを増やさないことが大事です。
痛い?
輪ゴムではじかれたような痛みと言われることが多いです。麻酔のクリームを使う医療機関もあります。
男性も受ける?
男性も、頬やこめかみのシミの治療を受ける人がいます。
市販のシミ取りクリームとレーザーは何が違う?
市販の美白化粧品は、シミを予防したり、少しずつ目立ちにくくしたりするものです。できてしまったシミをはっきり薄くしたいときは、医療機関でレーザーなどを相談することになります。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| シミの種類・病気かどうか | 皮膚科 |
| レーザー・光治療 | 美容皮膚科 |
| 施術のあとの異常 | 施術した医療機関 |
レーザーと光治療は、シミの種類で選ぶもの。肝斑かどうかを見てもらい、ダウンタイムと日焼け対策まで考えて受けてください。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け」 https://qa.dermatol.or.jp/qa2/index.html
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A メラノーマ(ほくろのがん)」 https://qa.dermatol.or.jp/qa12/index.html