【美容】家庭用の脱毛器で気をつけること

サロンに通う時間もお金もない。人に見られるのも恥ずかしい。家庭用の脱毛器なら、自分の部屋で、好きな時間にできる。そう思って買ってみたけれど、出力を上げたらヒリヒリした、毛がなかなか減らない、という声もよく聞きます。
家庭用の脱毛器とは
家庭用の脱毛器の多くは、光を当てる「光脱毛」のしくみを使った美容器です。
| 家庭用の脱毛器 | エステ脱毛 | 医療脱毛 | |
|---|---|---|---|
| 使う人 | 自分 | エステティシャン | 医師・看護師など |
| 出力 | 弱め(安全のため) | 中くらい | 強い |
| 目的 | 毛を減らす・目立ちにくくする | 抑毛・減毛 | 毛を作る組織にはたらきかける |
| トラブルのとき | 自分で医療機関へ | 医療機関へ | 医師が対応 |
毛を作る組織を壊すことは医療行為なので、家庭用の脱毛器は、そこまでの効果をうたうことはできません。医療脱毛との違いは「医療脱毛とエステ脱毛は何が違う?費用と回数の目安」に。
やけどを防ぐ使い方
| 守ること | 理由 |
|---|---|
| 日焼けした肌に使わない | 光が肌の色に反応して、やけどしやすい |
| ほくろ・あざ・シミ・入れ墨に当てない | 色の濃いところは熱を持ちやすい |
| 低い出力から始める | 肌の反応を見る |
| 同じところに何度も当てない | 熱がこもる |
| 照射の前に毛をそる | 毛が焦げてやけどの原因に |
| 照射のあとに冷やす・保湿 | 赤みをおさえる |
| 肌が荒れている日は使わない | 刺激が強くなる |
最初は、目立たない場所で少しだけ試して、翌日まで赤みが出ないか確かめてから広げていきます。
使ってはいけない場所・使うときに確かめる場所
| 場所 | 扱い |
|---|---|
| 目のまわり | 使わない(目を傷める危険がある) |
| 粘膜(性器の粘膜・口の中など) | 使わない |
| 顔 | 製品によって使える・使えないが違う。取扱説明書を確かめる |
| VIO | 製品によって範囲が違う。Vラインだけ可、などの決まりがある |
| 乳首・乳輪 | 色が濃く、使えないことが多い |
デリケートゾーンは皮膚が薄く色も濃いことが多いので、やけどしやすい場所です。取扱説明書で使えると書いてある範囲だけにしてください。
毛が減るまでの期間
家庭用の脱毛器は出力が弱めなので、変化を感じるまでに時間がかかります。
| 目安 | 中身 |
|---|---|
| 使う間隔 | 取扱説明書どおり(はじめは週1〜2回、のちに間隔をあける製品が多い) |
| 変化を感じるまで | 数か月かかることが多い |
| 続け方 | 毛が減ったあとも、ときどき使い続けることが多い |
「すぐにつるつるになる」と期待しすぎないことが大事です。
買う前に確かめたいこと
| 確かめること | ポイント |
|---|---|
| 使える部位 | 顔・VIOに使いたいなら、そこが対象か |
| 出力の段階 | 弱い段階から調整できるか |
| 肌の色への対応 | 肌の色を感知して出力を下げる機能があるか |
| カートリッジ・ランプの寿命 | 交換の費用を含めた総額 |
| 保証・問い合わせ先 | 故障やトラブルのとき |
| 販売元 | 正規の販売店か。偽物・並行輸入品に注意 |
男性のひげに使える?
ひげは毛が太く濃いので、家庭用の脱毛器では効果を感じにくい人も多いと言われます。ひげに使えるかどうかは製品ごとに違うので、取扱説明書を確かめてください。ひげの脱毛は「メンズ脱毛(ひげ・VIO)の基本」に。
肌トラブルが出たとき
| 状態 | すること |
|---|---|
| 赤み・ほてり | 冷やす・保湿。しばらく使わない |
| 水ぶくれ・ヒリヒリが強い | やけど。冷やして皮膚科へ |
| 赤いブツブツ | 毛のう炎のことも。皮膚科へ |
| 色が濃くなった | 使うのをやめて皮膚科で相談 |
脱毛のやけど全般については「脱毛のやけど・肌トラブルを避けるには」に。
家庭用の脱毛器を選ぶ人が多い理由
家庭用の脱毛器は、サロンや医療機関に通う時間がない、人にからだを見られるのが恥ずかしい、費用をおさえたい、という人に選ばれています。自分の好きな時間に、好きな場所を、人目を気にせずケアできるのは、大きな魅力です。
ただ、家庭用の脱毛器は「美容器」として売られていて、医療機関の脱毛器とは出力も目的も違います。毛を減らしたり、薄くしたりすることはできても、永久的に生えてこなくなるわけではありません。また、使い方を間違えると、やけどや色素沈着が起きることもあります。
国民生活センターには、家庭用の脱毛器でやけどをしたという相談も寄せられています。説明書をよく読んで、自分の肌の色や毛の状態に合った使い方をしてください。
毛の色と肌の色による向き・不向き
| 状態 | 考え方 |
|---|---|
| 黒くて太い毛 | 光が反応しやすい |
| 細い毛・うぶ毛 | 反応しにくいことが多い |
| 白髪・金髪 | 光がほとんど反応しない |
| 日焼けした肌・色の濃い肌 | やけどのリスクが高くなる |
使う前の準備
| 準備 | 理由 |
|---|---|
| 毛をそっておく | 毛が焼けて、やけどの原因になるのを防ぐ |
| 肌を清潔にする | 制汗剤・日焼け止めを落とす |
| 目立たないところで試す | 肌の反応を確かめる |
| 低い出力から始める | 痛みや赤みを確かめながら |
使ったあとのケア
| ケア |
|---|
| 冷やす(保冷剤をタオルで包んで) |
| 保湿する |
| 日焼けを避ける |
| 赤みが続くときは使うのを休む |
手入れと保管
| ポイント |
|---|
| 照射する部分をふいて清潔に |
| 子どもの手が届かないところに |
| 落としたり、ひびが入ったりしたら使わない |
よくある疑問
家庭用の脱毛器で、医療脱毛くらい毛は減る?
出力が弱いので、医療脱毛と同じ効果は期待しにくいです。手軽さや自分の時間で使える点を重視する人に向いています。
毎日使えば早く効く?
使いすぎると、やけどや肌荒れのリスクが上がります。取扱説明書の間隔を守ってください。
パートナーと共有していい?
衛生面と、肌の色や毛の状態が違うことを考えると、共有するなら取扱説明書の注意(使える肌の色など)を確かめ、照射面を清潔にしてください。
妊娠中に使っていい?
多くの製品で、妊娠中・授乳中の使用は避けるよう書かれています。取扱説明書を確かめてください。
家庭用の脱毛器で、毛がかえって濃くなった気がする
光を当てたことで、毛が濃くなったように感じる「硬毛化」が起きることがあると言われています。気になるときは使うのを休み、皮膚科で相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| やけど・ブツブツ | 皮膚科 |
| 製品の不具合・返品 | 販売元・消費者ホットライン188 |
家庭用の脱毛器は、弱い出力から、使っていい場所だけに。日焼けした肌と色の濃いところには当てない。それがやけどを防ぐいちばんのコツです。
- 国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」(2017年) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170511_1.html
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A やけど」 https://qa.dermatol.or.jp/qa8/index.html