【美容】大人ニキビが治らない:原因と、皮膚科に行く目安

鏡を見るたびに、あごのニキビをさわってしまう。治ったと思ったら、また同じところにできる。コンシーラーで隠しても、近くで話すと気づかれていそうで、好きな人の顔をまっすぐ見られない。大人になってからのニキビは、思春期のニキビより治りにくいと感じている人が多いです。
ニキビは、日本皮膚科学会でも「皮膚の病気」として扱われています。我慢するものではなく、治療できるものです。
ニキビができるしくみ
| 段階 | 起きていること | 見た目 |
|---|---|---|
| 1. 毛穴がつまる | 角質と皮脂が毛穴の出口をふさぐ | 白っぽい・黒っぽいポツポツ(面ぽう) |
| 2. 中で菌が増える | つまった皮脂の中でニキビの原因菌が増える | 赤いニキビ |
| 3. 炎症が強くなる | 膿がたまる・まわりに広がる | 黄色い膿・しこり |
| 4. 跡が残る | 炎症で肌が傷つく | 赤み・茶色・凹み |
早い段階で治療するほど、跡が残りにくくなります。ニキビ跡については「ニキビ跡の赤み・茶色・凹み、それぞれ何が違う?」に書いています。
大人ニキビの原因として言われること
| 原因 | 中身 |
|---|---|
| 皮脂・毛穴のつまり | ニキビのもと |
| ホルモンの変化 | 生理の前に悪くなる人が多い |
| ストレス・寝不足 | 肌の調子が乱れる |
| こすれ・刺激 | マスク・頬づえ・髪・枕・ひげそり |
| 洗いすぎ・保湿不足 | 肌が荒れて悪化することがある |
| 化粧品が合わない | 油分の多いもの・落としきれていないもの |
大人ニキビは、あご・フェイスライン・口のまわりにできやすいと言われます。生理との関係は「生理の前に肌が荒れるのはなぜ?周期と肌の関係」に。
自分でできるケア
| すること | ポイント |
|---|---|
| 朝晩2回、やさしく洗う | 洗いすぎない。泡で |
| 保湿する | ニキビがあっても保湿は必要。軽めのものを |
| 「ノンコメドジェニックテスト済み」などの化粧品を選ぶ | すべての人にニキビができないわけではない |
| メイクはその日のうちに落とす | 落としきる |
| 枕カバー・タオルをこまめに替える | 清潔に |
| 髪が顔にかからないようにする | 前髪・髪の毛のこすれ |
| 睡眠をとる | 肌の回復 |
やってはいけないこと
| やりがちなこと | なぜよくないか |
|---|---|
| つぶす・さわる | 炎症が広がる・跡が残る |
| ゴシゴシ洗う | 肌が荒れて悪化 |
| スクラブで削る | 刺激になる |
| 厚くファンデーションを重ねて隠す | 毛穴がつまりやすい |
| 自己判断で強い薬を使い続ける | 合わない・悪化することも |
皮膚科に行く目安
| こんなとき | 理由 |
|---|---|
| 何か月もくり返している | 治療で変わることが多い |
| 赤いニキビ・膿のニキビが多い | 跡が残りやすい |
| しこりのような痛いニキビがある | 跡が残りやすい |
| 跡が残り始めている | 早めに治療したい |
| 市販の薬で治らない | 別の治療が必要なことも |
皮膚科で行う治療の例
日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」でも、ニキビの治療として塗り薬・飲み薬などが紹介されています。
| 治療 | 中身 | 保険 |
|---|---|---|
| 塗り薬 | 毛穴のつまりを改善する薬・菌をおさえる薬など | 使えるものが多い |
| 飲み薬 | 抗菌薬など | 使えるものが多い |
| 面ぽうを押し出す処置 | 医療機関で行う | 使える場合がある |
| ケミカルピーリング | 医療機関で行う | 自由診療のことが多い |
塗り薬には、使い始めに赤みや乾燥が出るものもあります。自己判断でやめず、医師に相談しながら続けることが大事です。
デート前にニキビができたら
| すること | ポイント |
|---|---|
| さわらない・つぶさない | いちばん大事 |
| 保湿はいつもどおり | 乾燥すると目立つ |
| 隠すならコンシーラーを薄く | 厚く塗ると逆に目立つ |
| 前髪で隠そうとしない | こすれて悪化することも |
| 皮膚科で相談しておく | 治療中の薬があるなら続ける |
相手はあなたが思うほど、ニキビを気にしていないことも多いです。逆に、ニキビを何度もさわったり、気にして顔をそむけたりするほうが目に入りやすい、ということもあります。
男性のニキビ
男性は皮脂が多く、ひげそりの刺激も加わるので、あごやフェイスラインのニキビが続きやすい人がいます。ひげそりの前に肌をやわらかくする、刃を清潔にする、ニキビの上はそらないかそっと、が基本です。くわしくは「男性の皮脂・テカリ・ニキビ」に。
大人ニキビは、心にも負担がかかる
大人になってもニキビがくり返しできると、「もう大人なのに」という気持ちから、恥ずかしさや焦りを感じる人が多いです。人と会う前日にニキビができると、それだけで気分が沈んでしまう、ということもあるでしょう。
ニキビは、皮膚の病気のひとつで、日本皮膚科学会のガイドラインもあります。保険で受けられる治療も増えていて、塗り薬や飲み薬で、ニキビをできにくくしたり、炎症をおさえたりすることができます。市販の薬や化粧品で何とかしようとするより、早めに皮膚科で相談したほうが、跡を残さずにすむことも多いです。
また、ニキビを何度もさわったり、つぶしたりすると、跡が残りやすくなります。気になってついさわってしまう人は、さわらない工夫をしてみてください。
できる場所と、関係すると言われること
| 場所 | 関係すると言われること |
|---|---|
| おでこ | 前髪・整髪料・帽子 |
| 頬 | スマホ・枕・手でさわる |
| あご・フェイスライン | ホルモン・マスクのこすれ |
| 口のまわり | 歯みがき粉・食べもの・リップ |
生理周期とニキビ
| 時期 | よくあること |
|---|---|
| 生理の前 | ニキビができやすいと感じる人が多い |
| 生理中 | 肌が敏感になることも |
| 生理のあと | 落ち着きやすいと感じる人が多い |
生理の前にニキビができやすい人は、その時期は新しい化粧品を試さない、いつもより保湿をていねいに、などの工夫をしてみてください。「生理の前に肌が荒れるのはなぜ?周期と肌の関係」も読んでみてください。
さわらない工夫
| 工夫 |
|---|
| 前髪をピンでとめる |
| ほおづえをつかない |
| スマホの画面をふく |
| 気になったら、鏡を見る時間を減らす |
よくある疑問
チョコレートや油ものでニキビができる?
はっきりした根拠はないと言われることが多いです。極端に我慢するより、睡眠や洗い方を見直すほうが効果的です。
市販のニキビ薬はどう選ぶ?
薬局で薬剤師に相談すると、症状に合ったものを選んでもらえます。使っても改善しないなら皮膚科へ。
背中や胸のニキビも同じ?
体のニキビもしくみは似ていますが、原因になる菌が違うこともあります。「背中・胸・お尻のニキビが気になる」に。
美容皮膚科で治療したほうがいい?
まずは保険が使える皮膚科で治療を受けるのが一般的です。跡の治療や、保険の治療で足りない場合に、美容皮膚科の施術を考える、という順番が費用の面でも負担が少ないです。違いは「皮膚科と美容皮膚科、どっちに行く?」に。
ピルでニキビは治る?
ピルで生理前のニキビが減る人もいますが、ニキビの治療の中心は皮膚科の治療です。「ピルで肌荒れは変わる?」も読んでみてください。
ニキビ用の化粧品を使えば治る?
ニキビ用の化粧品や医薬部外品は、ニキビを防ぐのに役立つことがありますが、できてしまったニキビを治すのは、医薬品の役目です。くり返すときは皮膚科で相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| ニキビがくり返す・跡が気になる | 皮膚科 |
| 市販薬の選び方 | 薬局の薬剤師 |
| 生理前に悪化する | 皮膚科・婦人科 |
大人ニキビは、治療できる皮膚の病気です。さわらない、つぶさない、そして早めに皮膚科へ。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ニキビ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html