【美容】ケミカルピーリング(医療機関で受けるもの)とは

市販のピーリングでは物足りない。ニキビがくり返して、ざらつきも気になる。皮膚科で「ピーリングもできますよ」と言われたけれど、痛くないのか、赤くならないのか、値段はどのくらいなのか分からない。医療機関で受けるケミカルピーリングは、家でのピーリングとは別のものとして考えたほうがいい施術です。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗って、古い角質を取り除き、肌の入れかわりをうながす施術です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」でも、ニキビなどに対して行われる方法として紹介されています。
| 使われる薬剤の例 | 特徴 |
|---|---|
| グリコール酸 | よく使われる。濃度で強さを調整 |
| サリチル酸(サリチル酸マクロゴールなど) | 皮脂になじみやすく、ニキビ・毛穴に使われる |
| 乳酸 | 比較的おだやか |
家で使うピーリングとの違い
| 医療機関のピーリング | 家で使うピーリング(化粧品) | |
|---|---|---|
| 薬剤の強さ | 強めのものも使える | おだやか |
| 行う人 | 医師・医師の指示を受けた看護師など | 自分 |
| 目的 | ニキビ・くすみ・毛穴などの改善 | 肌を整える |
| トラブルのとき | 医師が対応 | 自分で医療機関へ |
家でのピーリングについては「ピーリング(AHA・BHA)のやりすぎのサイン」に書いています。
期待されること
| 悩み | 期待されること |
|---|---|
| ニキビ | 毛穴のつまりを取り、ニキビをできにくくする |
| ニキビ跡(浅いもの) | 肌の表面をなめらかに |
| くすみ・ざらつき | 古い角質を取り、明るく見せる |
| 毛穴の黒ずみ | 角栓をできにくくする |
深い凹みのニキビ跡や、たるみには、ピーリングだけでは変わりにくいと言われます。
費用と回数の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 1回の費用 | 5,000〜20,000円くらい |
| 回数 | 4〜6回くらい |
| 間隔 | 2〜4週間に1回 |
| その後 | 1〜2か月に1回のメンテナンスを続ける人も |
※自由診療のため、医療機関ごとに違います。比較サイトに掲載された相場(2020年時点の情報)や、医療機関の公開料金表(サリチル酸マクロゴールで1回5,000〜7,000円前後の例)をもとにした目安です。受ける前に、その医療機関の料金表で確かめてください。ニキビの治療として保険が使えるかどうかも、医療機関によって違います。
ダウンタイムとリスク
| 起きうること | 目安 |
|---|---|
| 赤み・ほてり | 2〜3日で落ち着くことが多い |
| 皮むけ・かさぶた | 1週間ほど。無理にはがさない |
| ヒリヒリ・かゆみ | 施術中や直後 |
| 色素沈着 | まれ。日焼けで起きやすい |
| 敏感肌の人の腫れ・赤み | 数日続くことがある |
受けられない・延ばしたいとき
| こんなとき | 理由 |
|---|---|
| 日焼けしている | 刺激が強く出る |
| 肌が荒れている・かぶれている | 悪化することがある |
| 妊娠中・授乳中 | 受けられないとする医療機関が多い |
| レチノイドの薬を使っている | 刺激が重なる。医師に伝える |
| 大事な予定の直前 | 皮むけ・赤み |
施術のあとのケア
| すること | 理由 |
|---|---|
| 保湿 | 乾燥しやすい |
| 日焼け止め | 紫外線の影響を受けやすい |
| こすらない・皮をむかない | 色素沈着を防ぐ |
| 刺激の強い化粧品を休む | ピーリング化粧品・レチノールなど |
デートの予定との組み方
施術の直後は、赤みや皮むけが出ることがあります。デートや写真の予定の1週間前までには受けておくと安心です。ダウンタイムの考え方は「ダウンタイムとは?予定の組み方」に。
ピーリングで期待しすぎないために
ケミカルピーリングは、ニキビやざらつき、くすみなどに使われる、比較的なじみのある施術です。皮膚科で、保険のきかない自由診療として行われていることが多く、ニキビ治療の一つとしても使われています。
ただ、1回で肌が大きく変わるものではなく、何回か続けることで、少しずつ変化を感じる人が多い施術です。また、ピーリングだけでニキビが治るわけではなく、塗り薬や生活習慣の見直しと組み合わせることがほとんどです。
ピーリングを受けたあとの肌は、角質がはがれて、一時的に刺激を受けやすい状態になっています。そのときに日焼けをしたり、強い化粧品を使ったりすると、赤みや色素沈着の原因になることがあります。受けたあとのケアまで含めて、ひとつの施術だと考えてください。
薬剤の種類と特徴
| 薬剤 | 特徴 |
|---|---|
| グリコール酸 | よく使われる。濃度で強さを変える |
| サリチル酸(サリチル酸マクロゴール) | 皮脂の多い肌・ニキビに使われることが多い |
| 乳酸 | 比較的マイルドとされる |
| TCA(トリクロロ酢酸) | 深めのピーリング。ダウンタイムが長い |
どの薬剤を、どの濃度で使うかは、肌の状態によって医師が決めます。
肌タイプごとの注意
| 肌タイプ | 注意すること |
|---|---|
| 乾燥肌 | ピーリング後の乾燥が強く出やすい |
| 敏感肌 | 赤み・ヒリヒリが出やすい。弱いものから |
| 脂性肌・ニキビ肌 | 炎症の強いニキビがあるときは相談 |
| 日焼けしている肌 | 色素沈着が起きやすい。時期をずらす |
施術の流れ
| 手順 | 中身 |
|---|---|
| 1. 洗顔 | メイク・皮脂を落とす |
| 2. 薬剤を塗る | ピリピリした感じがすることも |
| 3. 時間をおく | 数分ほど |
| 4. 中和・洗い流す | 薬剤の作用を止める |
| 5. 保湿・日焼け止め | 肌を守る |
よくある疑問
痛い?
ピリピリ・ヒリヒリとした刺激を感じることが多いです。強いときは伝えてください。
1回で効果がある?
1回でなめらかになったと感じる人もいますが、ニキビやくすみには何回か続けることが多いです。
男性も受けられる?
受けられます。ひげをそった直後は刺激が強いので、施術の日のひげそりについて確かめてください。
生理前はピーリングを受けないほうがいい?
生理の前は肌が敏感になる人もいます。刺激を感じやすい時期を避けて予約すると、受けやすくなることがあります。「生理の前に肌が荒れるのはなぜ?周期と肌の関係」も読んでみてください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| ニキビの治療 | 皮膚科 |
| ピーリングの施術 | 皮膚科・美容皮膚科 |
| 施術のあとの異常 | 施術した医療機関 |
医療機関のケミカルピーリングは、ニキビやくすみの改善をめざす医療です。費用と回数、ダウンタイムを確かめてから受けてください。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ケミカルピーリング」 https://qa.dermatol.or.jp/qa25/index.html