【美容】化粧品でかぶれたとき:パッチテストのしかた

話題の美容液を使った翌朝、頬が赤くてかゆい。まぶたまで腫れてきた。パートナーの家に泊まった日、そこのボディソープを使ったら、首にブツブツが出た。かぶれは、誰にでも起きることがあります。そして、起きたときの対応で、治りの早さが変わります。
かぶれとは
かぶれ(接触皮膚炎)は、肌にふれたものが刺激になったり、アレルギーを起こしたりして、赤み・かゆみ・ブツブツなどが出る状態です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」でも、くわしく説明されています。
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| 刺激によるかぶれ | 強い成分・こすれなどで、誰にでも起きうる |
| アレルギーによるかぶれ | 特定の成分に体が反応する。少量でも起きる。ある日突然起きることも |
よくある症状
| 症状 | 出やすい場所 |
|---|---|
| 赤み・かゆみ | 化粧品を塗ったところ |
| ブツブツ・水ぶくれ | ひどいとき |
| 腫れ | まぶたなど皮膚の薄いところ |
| じくじく | ひどいとき |
アレルギーによるかぶれは、使ってすぐではなく、半日〜2日ほどたってから出ることもあります。
かぶれたときにすること
| 順番 | すること |
|---|---|
| 1 | すぐに使うのをやめる |
| 2 | 水かぬるま湯で、こすらずに洗い流す |
| 3 | かかない。冷やすとかゆみが楽になることも |
| 4 | 新しい化粧品は使わない。保湿はいつもの刺激の少ないもの1つだけ |
| 5 | 使った化粧品を捨てずにとっておく |
| 6 | よくならない・広がる・腫れる・じくじくするなら皮膚科へ |
やってはいけないこと
- かく・こする
- ほかの化粧品で隠そうとして重ねる
- 自己判断で強い塗り薬を顔に使い続ける
- 同じ化粧品を「慣れるまで」と使い続ける
簡単なパッチテストのしかた
新しい化粧品を顔に使う前に、自分でできる簡単な試し方です。
| 手順 | ポイント |
|---|---|
| 1. 腕の内側など、目立たないところを選ぶ | 皮膚がやわらかい場所 |
| 2. 10円玉くらいの大きさに少量を塗る | 洗い流す製品は、使い方に合わせて |
| 3. そのまま様子を見る | 製品の説明に従う。説明がなければ1〜2日ほど |
| 4. 赤み・かゆみ・ブツブツが出たら使わない | すぐに洗い流す |
| 5. 問題なければ、顔の一部(あごの横など)で少し試す | いきなり顔全体にぬらない |
ヘアカラーは、製品ごとに毎回のパッチテストのやり方が決められています。「ヘアカラーでかぶれたら」も読んでください。
腕で平気でも、顔はかぶれることがあります(顔の皮膚のほうが薄いため)。最後は顔の一部で試すと、より安心です。
皮膚科のパッチテスト
かぶれをくり返す人や、何にかぶれたか分からない人は、皮膚科でパッチテストを受けられます。
| 内容 | ポイント |
|---|---|
| 疑わしい化粧品や成分を背中などに貼る | 2日ほど貼ったままにして、何度か判定する |
| 何の成分に反応するかが分かる | 次から避ける成分が分かる |
| 費用 | 保険が使えることが多い |
かぶれやすいと言われる成分の例
| 成分の例 | どんな製品に |
|---|---|
| 香料 | 化粧品全般・柔軟剤 |
| 防腐剤の一部 | 化粧品全般 |
| 染料(ヘアカラーの成分など) | 白髪染め・黒い色素 |
| 植物エキス | 化粧品全般 |
| ゴム(ラテックス) | 手袋・一部のコンドーム |
| 金属 | アクセサリー |
どの成分にかぶれるかは、人によって違います。「無添加」「天然」と書かれていても、かぶれることはあります。
パートナーのものでかぶれたとき
| 原因になりやすいもの | 考え方 |
|---|---|
| ボディソープ・シャンプー | お泊まりのときは使い慣れたものを持っていく |
| 柔軟剤・香水 | 香りの成分でかゆくなる人も。伝えていい |
| ローション・潤滑剤 | 成分が合わないことがある |
| コンドーム(ラテックス) | ラテックスにかぶれる人は、ほかの素材のコンドームもある |
性器やまわりに赤み・かゆみ・腫れが出たときは、かぶれのほか、性感染症やカンジダなどのこともあります。婦人科・泌尿器科・皮膚科で相談してください。ひげやローションで肌が赤くなったときの話は「ひげやローションで肌が赤くなったとき」に。
かぶれは、誰にでも起こりうる
化粧品のかぶれは、肌が弱い人だけに起きるものではありません。何年も同じ化粧品を使っていて、ある日突然かぶれる、ということもあります。かぶれには、刺激の強いものにふれて起きるものと、ある成分にからだが反応するようになって起きるもの(アレルギー性)があり、後者は、くり返しふれているうちに起きるようになることがあるからです。
かぶれが起きると、肌がかゆくなったり、赤くなったり、ブツブツができたりします。そのまま同じ化粧品を使い続けると、症状が強くなったり、広がったりすることもあります。原因が分からないまま、いろいろな化粧品を試していると、かぶれがなかなか治らないこともあります。
かぶれたかな、と思ったら、まずは使うのをやめて、肌を休ませてください。症状が続くときは、皮膚科で相談すると、原因を調べたり、炎症をおさえる薬を出してもらったりできます。
かぶれの記録
| 記録すること |
|---|
| かぶれた日 |
| 使っていた化粧品(商品名・成分表示の写真) |
| かぶれた場所 |
| どんな症状だったか |
| ほかに新しく使い始めたもの(洗剤・柔軟剤など) |
記録があると、皮膚科で原因を調べるときに役立ちます。
かぶれやすい場所
| 場所 | 理由 |
|---|---|
| まぶた | 皮膚がとても薄い |
| 口のまわり | 食べもの・リップ・歯みがき粉もふれる |
| 首 | 香水・ネックレス・服の素材 |
| 耳 | ピアス・イヤリングの金属 |
| デリケートゾーン | 粘膜に近く、敏感 |
季節とかぶれ
| 季節 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 夏 | 汗で化粧品や日焼け止めが広がる |
| 冬 | 乾燥でバリアが弱くなり、かぶれやすい |
よくある疑問
何年も使っていた化粧品でかぶれた
アレルギーは、何度も使ううちに起きるようになることもあります。使うのをやめて、皮膚科で相談してください。
かぶれたあと、いつから化粧品を使える?
赤みやかゆみがおさまってから、いつもの化粧品を1つずつ戻していきます。かぶれた化粧品は使わないでください。
目のまわりだけ腫れた
まぶたはかぶれやすい場所です。アイメイク・まつげの製品・手についた化粧品などが原因のこともあります。目に症状があるなら眼科へ。
息苦しい・全身にじんましん
すぐに医療機関を受診してください。夜間なら救急へ。
ローションやコンドームでデリケートゾーンがかぶれた
ゴム(ラテックス)や、ローションの成分にかぶれることがあります。使うのをやめて、症状が続くときは婦人科や泌尿器科、皮膚科で相談してください。性感染症と見分けるためにも受診が役立ちます。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| かぶれが続く・広がる | 皮膚科 |
| 何にかぶれるか調べたい | 皮膚科(パッチテスト) |
| デリケートゾーンの赤み・かゆみ | 婦人科・泌尿器科・皮膚科 |
| 息苦しさ・全身の症状 | すぐに医療機関(救急) |
かぶれたら、すぐやめて、洗い流して、かかない。新しいものは少しずつ試す。それだけで、トラブルの多くは防げます。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A かぶれ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa4/index.html